ブガッティの名車を振り返る!
過去に登場したおもなブガッティ車
タイプ35(1924年)
ブガッティの名を世に広めたのが、1924年に登場したタイプ35。2リッター直8エンジンを搭載し、レースで活躍したことで同社の名声を高めました。
デビューから7年間でわずか340台しか製造されませんでしたが、バリエーションは豊富。
スーパーチャージャー付き2リッターエンジンを搭載した35Cや排気量を2.3リッターに拡大したエンジンを搭載した35T、そのエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせパワーアップした35Bなどが販売されています。
タイプ57(1934)
レーシングカーでブランドイメージを高めたブガッティが1934年に送り出したタイプ57は、プレミアム・ロードゴーイングカー。2ドアクーペ、4ドアセダン、カブリオレと多彩なボディバリエーションを有していました。
なかでも人気を集めたのが美しいスタイルを身につけた2ドアクーペの“アトランテ” 。
同車は3.3リッター直8エンジンを搭載し、デビュー後、スーパーチャージャーを備えたハイパフォーマンス仕様などが追加されています。
EB110(1991年)
ブガッティ・アウトモビリ設立後、1991年に登場したEB110はターボ付き3.5リッターV12エンジンをミッドシップに搭載するスーパーカー。最高出力560馬力を発揮するパワーユニットを搭載したことで、最高時速は350km/hを誇ります。
ノーマルのEB110でもかなりの走行性能を誇っていましたが、デビュー翌年にはカーボンなどを用いてボディを軽量化したほか、パワーユニットをチューンして最高出力を611馬力まで高めたEB110SSを追加。
伝説のブランドを復活させたスーパーカーとして注目を集めたEB110でしたが、ブガッティ・アウトモビリが1995年に倒産してしまいます……。
ヴェイロン(2005年)
ブガッティ・アウトモビリ倒産後、ブランドを獲得したのはフォルクスワーゲングループ。ブガッティ・オートモビルを立ち上げ販売したのがこのヴェイロンです。
ヴェイロン最大の特徴はパワーユニットに8リッターW型16気筒エンジンを搭載したこと。このエンジンに4つのターボを搭載し最高出力1001馬力を発揮しました。
デビュー後、同車はオープンモデルの“グランスポーツ”、走行性能を高めた“スーパースポーツ”、グランスポーツの性能を高めた“ヴィテス”など多彩な仕様が追加されてます。
まとめ
ブガッティといえば、スーパーカーを販売するメーカーとして知られていますが、現在に行き着くまで紆余曲折がありました。
そんなブガッティが現在販売するモデルに搭載しているのはW型エンジン。ヴェイロン以降、同社の大きな特徴でしたが、先程もお伝えしたように、W16ミストラルが搭載する最後のモデルとなることが発表されています。
ほかのプレミアムメーカー同様、パワーユニットの電動化が行われる予定ですが、新たに登場するブガッティ車がどのようなモデルになるかが楽しみです。