この記事をまとめると
■タクシードライバーは休憩を自由に取ることができる
■飲食をする場合は提供が早い店が人気だ
■臭いが残りやすい食べ物は気分や体調を悪くする乗客がいるため避ける傾向にある
タクシードライバーのグルメ事情
タクシードライバーをしているときに悩むのが昼休憩や夜の休憩時の食事です。基本的にタクシードライバーは、食事をする時間やタイミング、そして食べるものは自由となっていますが、じつは食事後の乗務のことまで考えて時間配分やメニュー選びをしています。そこで今回は、タクシードライバーのグルメ事情について、元タクシードライバーが解説します。
タクシードライバーの食事は基本的に自由
タクシードライバーの食事をとるタイミングや時間帯、食べるメニューは自由です。いい換えれば、いつでも好きなものを食べられるということになります。
ただし、食事休憩やトイレ休憩など、休憩時間を取りすぎるとサボっていると判断されたり、収入が減少したりしてしまうため、休憩時間と乗務の時間のバランスを取りながら日々の業務を行っています。
では、実際にタクシードライバーは、食事をとる際にどのようなことに気をつけているのでしょうか。
食事の提供が早い店は人気
タクシードライバーは、食事の時間を短く済ませて、少し仮眠をとって、午後や夜の乗務に備えたいと考えている人が多いといえるでしょう。なぜなら、売上が自分の収入に直結するからです。また、乗客を安全に目的地に送り届けるために、食事と身体を休めるということが必要となります。
そのため、牛丼屋や蕎麦屋など、注文から食事の提供までの時間が短い店舗で食事をとることが多くなります。食事の提供が早ければ、食事を済ませたあとに仮眠をすることが可能です。しかし、食事の提供が遅い場合、食事だけで休憩時間が終わってしまい、仮眠で体力を回復させることができないまま、午後や夜の乗務をすることになってしまいます。食事の提供までの時間が短い店舗でタクシードライバーをよく見かけるのは、食事をしたあとも安全運転をするためという理由があるからだといえるでしょう。
また、先ほど基本的に何を食べてもいいといったものの、臭いが残りやすい食べ物は避けています。その理由は、臭いが残ってしまうと、乗客に迷惑がかかるためです。乗客のなかには、車内の臭いによって気分や体調を悪くする人もいるため、タクシードライバーは食べ物をはじめ、車内の臭いに気を遣っているケースが多い(あくまでも筆者が務めていたタクシー会社での印象)です。