事故の原因になる場合も
灯火類のマナーは賛否両論
前述したとおり、ハザードランプは非常時に使用するのが原則です。しかし、実際の交通場面では、相手に感謝の意思を伝えるサンキューハザードをする運転者がいます。このサンキューハザードは、ハザードランプの本来の使い方ではないものの、交通マナーとして広く知られています。
そのほかにも、道を譲る際のパッシングなど、マナーの領域で灯火類が活用されることが多いです。道を譲る際のパッシングは、相手へ「お先にどうぞ」という意味で交差点等で使われることがある一方で、「先に行かせてくれ!」という意味で使われることもあります。もし、意思疎通がうまくできなかった場合は大変なことになるため、パッシングをしたり、パッシングされたりしたときは、相手の動きも見つつどのように行動するかを決めなければなりません。
このようなルールで明確に定められていない灯火類の使用方法は、あくまでもマナーの領域での話となるため賛否両論あります。また、それぞれの考え方次第でトラブルに発展する可能性もあるため、使い方に注意するとともに、ルールとマナーを分けて考えておく必要があるといえるでしょう。
灯火類はルールどおり正しく使おう
灯火類は、使い方を間違えると相手に勘違いさせたり危険を生じさせたりする可能性があります。そのため、まずルール通りに使うことが交通事故や危険場面を減らすための第一歩です。相手に勘違いさせたり使い方を間違えたりして、危険な状況にならないようにするためにも、灯火類のルールと使い方をしっかり理解しておきましょう。