クルマ好きにしかできない仕事がある! だからクルマに情熱をもっている自動車部出身の学生を「フォーミュラジムカーナ」に協賛するタイヤメーカー4社は求めていた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■フォーミュラジムカーナにはタイヤメーカー4社が協賛をしている

■自動車部の学生はクルマに熱意と知識があることからタイヤメーカーから人気

■フォーミュラジムカーナを利用したリクルート活動の成果が出ている企業は多い

タイヤメーカーが学生たちに期待することとは

 クルマが生み出すあらゆる力を地面に伝える唯一のパーツがタイヤ。当然ながら、その性能はクルマのパフォーマンスを大きく左右する。

 そんなタイヤを製造するタイヤメーカーの存在感は、9月21~22日まで行われた「フォーミュラジムカーナ2024全国決勝大会」でも、自動車メーカーに比肩するほどであった。大会ではラウンドごとに、それぞれの協賛メーカーがタイヤを提供することでワンメイク化している。最終戦ではブリヂストンがタイヤを提供。男子クラスのヴィッツGRMNにはポテンザRE71RS、女子クラスにはアドレナリンRE004が提供された。

 今回は協賛タイヤメーカー4社に取材。フォーミュラジムカーナにかける思いをうかがった。

1)ダンロップ

 ダンロップとは住友ゴム工業が展開する、主にタイヤとスポーツ用品を手がけるブランド。このほかにも制震ゴムや医療器具のゴムキャップなど、住友ゴム工業は、じつは意外なものも製造している。会場には各種競技向けタイヤのほか、GR86のワンメイクレース仕様車が展示されていた。

 担当していただいた人事担当の喜多氏は自動車部OB。大会について「車両の性能差がなく、純粋な腕勝負ができるのは面白い」と、経験者ならではの感想を述べた。さらに、「普段から採用担当をしているので学生と話をすることはありますが、この大会のようにざっくばらんな形で学生と接する機会はほとんどないので、そこも面白いですね」と人事担当者ならではの感想も。

 自動車部のクルマ好きな学生のメリットについては、「会社にとっては多様性が大切なので、クルマ好きではない社員はもちろん必要です。みなさん、クルマ以外にもいろいろな理由から弊社を志望してこられます。そんななかで、自動車関連企業を希望してくる学生さんはモチベーションが高いのが特徴ですね」と語る。

2)ヨコハマ

 ヨコハマもスポーツ系タイヤを展示。走ることが大好きな自動車部員たちにアピールする狙いだ。

「学生さんから最近の話題を聞けるのは、私の年齢もあって非常にいい刺激になります(笑)。就活の悩みにアドバイスもできるので、互いにとっていい関係性が築けているかと思います」と、インタビューに答えてくれた齋藤氏は語る。

「リクルートが大きい目的ではありますね。ゆくゆくは一緒にお仕事ができる人材が見つけられるとうれしく思います。昨年のフォーミュラジムカーナをきっかけに、新たに仲間に加わってくれることになった学生がひとりいます。そのほかにも、エントリーやインターンへの参加も多数いただいており、人事面ではいい結果を上げられていると思います」と、フォーミュラジムカーナを通じたリクルート活動の成果は上々な模様。

 求める人物像については、「何かにのめり込んだことがある人を求めています。やはりそういった経験が仕事にも生きてくると思いますね。何かにはまって最後まで乗り切ったということが大切。その意味では、モータースポーツに打ち込む自動車部員はひとつのいい例ですね」


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