この記事をまとめると
■いまのトヨタ車は通信機能が標準装着されている
■通信機能を利用して走行データなどを自動送信して保存する「マイカーログ」がある
■売却時・購入時にデータをリセットしないと過去のオーナー情報や現在地などが確認できてしまう
コネクティッドなクルマの落とし穴
いまのトヨタ車には、通信機能が標準装着されている。これを活用したサービスにマイカーログがある。クルマの走行データをトヨタスマートセンターに自動送信して、車両の情報や走行履歴などをカーナビ画面に呼び出せる。過去に出かけた場所を目的地に設定することも可能だ。
そして、集められたデータはナビゲーションシステムに反映され、短時間で移動できる正確なルート案内にも役立つ。万一車両が盗難にあったときも、車両の位置追跡を行って警備員に通報するなど、セキュリティの向上にも繋がっている。通信機能にはさまざまなメリットがあり、マイカーログの注目度も高い。
マイカーログでは、愛車の走行履歴などの情報がスマートフォンに送られてくることもメリットだ。車両の状態を確認して、たとえばドアロックを忘れたときなど、スマートフォンで遠隔操作によりロックすることも可能にしている。
注意したいのは、マイカーログを使っていた車両を売却するときだ。実際の事例として、愛車を売却して別のユーザーがその中古車を買ったあとも、スマートフォンなどを使って走行履歴や車両の位置を見られたという報告がある。仮にスペアキーを売却後にも所有していれば、前のユーザーが車両の保管場所へ出かけて、盗み出すことも物理的には可能になってしまう。したがって中古車として購入したときは、マイカーログを完全にリセットする必要がある。
売却時も同様だ。マイカーログのデータが残っていると、パスワードの設定はあるものの、中古車として購入した新しいユーザーが以前のユーザー情報を知ることが可能になる。一般的なカーナビの目的地履歴や走行軌跡などを含めて、愛車を売却したり中古車として買ったりしたときには、車両のデータを一掃しておくことが大切だ。
いまはスマートフォン、パソコン、デジタルカメラなどを含めて、さまざまな機器にGPSを使った位置情報に関する機能が搭載されている。使い方を誤ると、個人情報の漏洩に繋がるから注意が必要だ。