ディーラーかカー用品店か近所の整備工場か? 愛車のメンテを出すならドコがいいのかマルとバツを考えた (2/2ページ)

ディーラーよりも価格勝負で有利な販売店&町工場

■一般の販売店/カー用品店

 ここでいう一般の販売店というのは、中古車の販売を主体として新車の販売を行っている店舗を指します。カー用品店も近い価格設定の傾向があるので、ここでは併記します。

◎ メリット

 いちばんのメリットは、整備や修理のコストが低く抑えられるという点でしょう。

 一般の販売店の多くは、販売する車両の整備や修理を、自社または協力工場で行っています。そのため、自社でサービスの価格を決められるので、利益と価格の兼ね合いを考えて、一般のお客さんに対する訴求力を高めるためにディーラーよりも安い価格設定をする傾向があります。

 たとえば手軽なオイル交換で数百〜数千円程度、込み入った作業だと数万円の差が出るケースもあります。

 店舗の方針によっては、もち込みのオイルやパーツでも作業を行ってもらえる可能性があります。自分の好みの状態に仕立てたい場合などは重宝するでしょう。

✕ デメリット

 整備や修理のクオリティや信頼性がディーラーと比較して低い可能性があることを頭に入れておいたほうがいいでしょう。とはいっても整備や修理のクオリティや信頼性というのは、各店舗や会社で基準がそれぞれ独自に設定しており、整備士の腕前や経験によっても左右されるのでひと括りにはできません。

 かなりレベルの高い整備や修理がリーズナブルに受けられる可能性もある反面、「これで同じ金額取るの?」というケースにあたる場合もあります。なのでハズレを引く可能性があることの覚悟が必要です。

 また、飛び込みで依頼をする場合、過去の整備記録や車両の状態を考慮してもらえるかどうかも店舗次第というところがあります。

 整備記録をもち込まない場合は真っさらな状況で車両の状態を診断しなくてはならないので、部品の交換時期などのアドバイスは期待できないと考えたほうがいいでしょう。

■街の整備工場

 近いから、あるいは昔からお世話になっているからということで、街の整備工場に整備や修理を依頼している人もいるでしょう。

◎ メリット

 距離が近い場合、その近さがいちばんのメリットです。何かトラブルがあったときにすぐ相談に行けるという点は、クルマの扱いに慣れていない人にとってはありがたいでしょう。車両を預けたり引き取りに行く場合も近くにあるありがたさを感じられるでしょう。

 昔から、あるいは親の代からお世話になっているという場合は、いろいろと近所付き合いの感じで融通を利かせてもらえることもあると思います。継続してお願いしていることで、「ウインカーが球切れしてたから交換しておいたよ」と、サービスにも期待できるでしょう。

 また、車両の状態を把握してもらっているという点も安心できるポイントです。車検に預けたときに、「そろそろエアコンのフィルター交換したほうがいいよ」といった感じでアドバイスも受けられるでしょう。

 そして、ディーラーに比べて費用が安く抑えられるというのも街の整備工場のいい点です。人件費や設備費などの運営コストが少ないので、そのぶん工賃やサービスに反映されているケースがほとんどです。

✕ デメリット

 馴染みになっている場合、デメリットはあまり挙げられませんが、初めて飛び込みで依頼する場合は、上の一般の販売店/カー用品店と同様に、クオリティや信頼性がディーラーと比較して低い可能性があるという点は頭に入れておきましょう。

 また、街の整備工場の整備士は、熟年のベテランが在籍していることが多い傾向があって、そういう人は独自の方法論を確立していることがあるので、こちらのリクエストを飲んでもらえないことがあります。よかれと思ってのことだと思いますが、望まない状態になってしまうことがあるかもしれません。


往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

愛車
スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
趣味
釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
好きな有名人
猪木 寛至(アントニオ猪木)/空海/マイケルジャクソン

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