子どもタクシーが今後の階層ヒエラルキーの指標になりかねない!
気になるのは、リッチファミリーが子どもタクシーをバンバン使うのは百歩譲ってよしとしても、これが増長して「子どもの送り迎えはタクシーが常識!」みたいな風潮になるのは譲れません。「あら、山田さんちはまだマイカーで送り迎え? 旦那さん、ご苦労なさってるのね」などとせせら笑いなんぞ浮かべられようものなら、はらわた煮えくりかえるはず。
あるいは、前カゴにひとり、おんぶでふたり目、後ろにひとりの計3人のちびっ子を載せたママチャリ母ちゃん。そんな彼女たちがタクシーに乗り込むちびっ子を見たらどうなるでしょう。「母ちゃん、あれなーに?」前カゴで鼻を垂らした次男坊。すると、後ろに座った長男坊が「オラも子どもタクシー乗ってみてー」と、声をあげ、背負った三男も「バブー!」と甘えちゃう。いたたまれなくなった母ちゃん、ペダルをこぐ足にも力が入りません。その晩、父ちゃんが尻でもさすろうものなら「触んじゃねえ! この甲斐性なし!」と訳もわからず責められたりなんかしちゃうのです。
やはり、子どもタクシーはやむにやまれぬ事情のご家庭むけとしましょうよ。リッチな方々はリッチなクルマで送迎して、一般人への優越感はあくまでベントレーやマイバッハでゲットするのが吉。
すると、そのうち「子どもリムジンサービス」なんてのが出てきそうで、「ウチはダイムラーのストレッチを予約したざます」とか、「は? アメリカ大統領と同じくビーストじゃないと心配じゃありませんこと、ホホホのホ~」などとエスカレートしそうで、これまた目も当てられません。ほんと、日本という国はどこへむかっていくのでしょう(笑)。