ジムカーナを満喫して就活までできるなんて一石二鳥! フォーミュラジムカーナを通して就職した学生が語る「貴重すぎる場」 (2/2ページ)

業界人とぶっちゃけた話ができる!

クルマ好きのキャリア相談ができる場所

 入社後の感想を立花君に聞くと、「やりたかった仕事に就くことができて、いろんなクルマに触ることができて、毎日充実した日々です!」とコメントしていた。実際に自動車メディアで働いている筆者がいうのもなんだが、自動車メディア業界というのは入り方がわかりづらい業界でもある。そう考えると、フォーミュラジムカーナの場は立花君にとっていい機会であったのではないだろうか?

 それは自動車に携わるほかのジャンルの企業でもいえるかもしれない。フォーミュラジムカーナには多くの企業が携わり、ブース出展をしている。クルマ好きが集う自動車部の学生にとって、「自動車業界ってどんな感じなの?」、「給料は?」、「休みは?」……といった悩みも多いはず。

 そんなときでもフォーミュラジムカーナの現場であれば、「こういった企業に行きたいのですが……」とクルマ好き社会人の大人たちに相談できる場だと筆者は考えている。

 実際に8月の広島ラウンドでも、「いま看護学部なのですが、自動車関連に進むには転部したほうがいいですか? 生かせる職種はありますか?」と各企業や自身もモータースポーツを楽しむ大会ドクターに質問している学生もいた。

 決してその場に希望している企業や自動車関連業種がなくても、キャリア相談ができる場所。それがフォーミュラジムカーナなのだ。

昨年は選手だったけど……

 実際に立花君は2024年の広島ラウンドで交通タイムス社からの出展スタッフとして参加。

 朝の協賛企業紹介では、「自身も去年は選手だったので、とても不思議な気分です」と挨拶していたのが印象的であった。フォーミュラジムカーナに参戦していた選手が、OB/OGとして協賛ブースに居るという光景は今後も増えていくのではないだろうか?

 交通タイムス社の社員として参加するフォーミュラジムカーナは、改めて自分が社会人になった実感が湧いてくる場であったと立花君は語っていた。

 最初は自動車メディアへのアプローチがわからなかった立花君だが、フォーミュラジムカーナを通して自動車メディア業界の住人になることができた。そんな彼曰く、フォーミュラジムカーナに訪れる学生には、積極的にいろんな大人と交流してほしいと思っているそうだ。

「まだやりたいことがわからない」と悩む学生でも、フォーミュラジムカーナに来ているクルマ好きの社会人とお喋りすることで、何か将来に関わるキッカケや目指す方向性が見えてくるかもしれない。


西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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愛車
マツダ・ロードスター(NB8C後期型)/ボルボV40 T4
趣味
スポーツ走行、写真撮影、ネットラジオ鑑賞
好きな有名人
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