「レクサス」……にあやかった「マクサス」なるブランドがイタリアのショーに出展! 中国の謎のトラックメーカーの正体とは (2/2ページ)

EVの商用バンやピックアップを展示

 3台の商用バンのうち1台はEVで、ピックアップのT90もEVが用意されている。今回展示されたのもEVモデルだったようだ。

 しかし、欧州でもEVにはさまざまな優遇措置があり、英国ではVAT(付加価値税)が免除される場合もある。そのために設定されたようだが、あれやこれやと無理がある仕様のようだ。

 4WDのような見た目だが、実際には車重を軽くするためRWDとなっていたり、カタログデータでは345kmの巡航距離を誇るようだが、実際にはかなり短くなりそうだ。車重が2.3tもある割には、リヤのベッドにかなりの荷物(最大積載量1t)を載せないとリヤサスが跳ねまくったりするだろうし、乗り心地もよくないなど、あまり評判はよくない。

 とはいえデザインは悪くないので、ディーゼルエンジン仕様はそれなりに売れるのかもしれない。しかし、内装の仕上げなどは日本車とは比べられない(とくに樹脂部品の質感が低いようだ)ので、日本で販売しても売れるかは微妙なところ。

 SUT(SUVのピックアップ版)は一部のマニアに人気だが、それは日本車やアメ車のブランドや品質があってこそ。

 中国で生産されるクルマは日本にも続々と上陸しているが、それは日本の自動車メーカーやエンジニアリング企業が品質を管理しているもののみ。中国メーカーのクルマが日本で通用するようになるには、まだまだ時間がかかりそうだ。


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