いい匂い……は千差万別! 「新車の匂い」大好きな「バス&タクシーマニア」が考える公共交通機関にスメハラ問題 (2/2ページ)

新車の香りがお気に入り

「『匂い』で『臭い』を消すのはダメ!」、バスやタクシー運転士さんの苦労も絶えないようである。もちろん車内に芳香剤(無香はOK?)を置くこともNGとされているようだ(微香性のものなどまったく置いていないわけでもないが)。

「クルマオタク」であり、「バス&タクシーオタク」でもあることを自称する筆者は、おろしたて(納車直後)のピカピカの新車のバスやタクシーに乗ったとき、車内に充満する新車の香りを嗅ぐと、それはまさに至福の時間となる。

 しかし、かなり強い香水や制汗剤をつけた人や、ファーストフードなどでテイクアウトした「温かくて匂いのきつい」食べ物を車内にもち込んでくる人がいると、新車の香りがかき消されるので、筆者にとってこれはある意味スメハラを受けたといっていいだろう(もちろん、いってもわかってもらえないし、下手すれば警察にも通報されかねないので抗議する気はない)。

 先日、乗り合わせたトヨタJPNタクシーに乗ると新車の匂いを強く感じたので、運転士さんに「新車ですか?」と聞くと、「よくいわれるのですが、もう1年経っていますので、この前車検も受けていますよ」と答えてくれた。「いまは車内でタバコを吸えないので、タクシーといえども新車の香りが持続するみたいです」とも話してくれた。

 タクシーは事業者によっては「専任車両」として、決まった運転士しか乗ることのできない車両を設けるところがあり、新車の香りの持続はその専任運転士次第というところもあるようだ(どこまで手入れを入念に行うかということ)。

 ちなみに、海外でよくレンタカーを借りるアメリカでは、空港営業所など広い営業所では一定駐車区域内に停まっているレンタカーから好きなクルマを任意選択できるので、筆者は新車の香りの残り具合も車両選択では重要視している。

 その昔は、フランス車は甘く、ドイツ車は酸っぱいといった表現を用いて新車の香りを楽しんでいたこともある。お気に入りは個々で多少は異なるが、アメリカンブランド(GM、フォード、クライスラー)系の新車の香りである。

 それが「匂い」なのか「臭い」なのかは人それぞれ異なってくる。ただ、筆者のように「新車の香り」を「いい香り」と理解してくれる人は少数派なので、これからもひっそりと楽しんでいきたいと考えている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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