クルマの使い方ぐらい覚えろ!
……なんて、怒りのあまり文体が少し変化してしまったが、元に戻したうえで次へ進もう。お次はご存じ「リヤフォグ点けっぱなしマン(またはウーマン)」である。
あれは、基本的には「前後フォグランプのスイッチ位置とヘッドライトのスイッチ位置を混同している未熟なドライバーが、悪意なくリヤフォグを点灯させてしまっている」と信じたい。だがもしも悪意をもって(あるいはキラキラした自分でありたいがために)故意に、晴天時であるにもかかわらずリヤフォグを点灯させているのであれば……一審のみの裁判で極刑にしてしまっていいだろう。
というか疲れるんすよ、リヤフォグ点けっぱなしマン(またはウーマン)が高速道路で前方にいると。
追い抜いちまえばいいんでしょうが、その行動によって自分が速度違反で検挙された日には泣いても泣ききれませんし。つーことで自分はリヤフォグマン(またはウーマン)のリヤフォグの光が自分から見て別のクルマの影に入るよう、自車の位置をこまめに調整したり、あえて速度をグンと落としてリヤフォグ野郎が見えなくなるようにしたりしているのですが、「……なんであんな奴のために、オレがこんな苦労をしなきゃならないんだよ?」とふと我に返ると、かなり疲れるわけですわ。
……また文体が変わってしまったので、戻そう。
NEXCO東日本が行ったアンケート調査によれば、「急な車線変更」「無理な追い越し」というのも高速道路を走るドライバーをかなりイラつかせているようだが、これに関しては、筆者はさほどの怒りは覚えない。
もちろん「まったくイラつかない」といえば嘘になるが、「あーはいはい、運転お上手ですねー。まさかドラテクと反射神経、F1パイロット並みですか? すごいすごーい! ……で、1kmぐらい先で自爆なさるか、白バイさんなどに検挙されることを、心よりお祈り申し上げます」と、心のなかで思うのみである。
運転経験を積んだことで、そういった輩系ドライバーはミラーにちょっと映っただけで「あ、来るな」と予知できるようになったことに加え、まぁ単純に老化したことで、怒りのパワーもみなぎりにくくなったということなのかもしれないが。
そのほかでは、「高速道路で意味もなくブレーキペダルをひんぱんに踏むドライバー」に対してのヘイトも集まっているようだ。しかし、これについても筆者は、前方にその存在を視認した段階で「あぁ、例のタイプのドライバーね」ということで、そのブレーキランプのことはあまり気にしないようにしているため、怒ったりイラついたりということはあまりない。
だが、そうしているうちに今度はそのドライバーが「本当に必要なブレーキ」を踏み、「どうせ例の意味ないやつだろ」などと油断していた当方が突っ込んでしまい、爆死する──などということもあり得るため、なかなか難しい問題ではある。