この記事をまとめると
■運転者の状況を表すさまざまなマークが存在する
■表示が義務となっているのは「初心運転者標識」と「聴覚障害者標識」だ
■「高齢運転者標識」と「身体障害者標識」は努力義務となっている
掲示すべきマークとそうでないマークとは
初心者マーク・高齢者マーク・身体障害者標識・聴覚障害者標識といったクルマの運転者が表示する標識(マーク)には、表示しなければならないものと、表示するよう努めなければならないものがあります。この記事では、表示が義務付けられているマークと努力義務のマークについて解説するとともに、ほかの運転者がマークを表示しているクルマに対して守らなければならないことを解説します。
自動車の運転者が表示する標識(マーク)とは?
自動車の運転者が表示する標識(マーク)には、「初心運転者標識」、「高齢運転者標識」、「聴覚障害者標識」、「身体障害者標識」の4つがあります。
これらのなかには、表示が義務付けられているものと表示するよう努めなければならない(努力義務)ものがあります。そのため、「マークをつけているとカッコ悪い」などの理由で表示しないと、交通違反になるものもあるため注意しなければなりません。
では、それぞれのマークの意味を簡単に紹介します。
・初心運転者標識(初心者マーク):準中型自動車または普通自動車の免許を取得して1年未満の方が表示しなければならないマーク
・高齢運転者標識(高齢者マーク):普通自動車を運転することができる免許を受けている方で年齢が70歳以上の方が表示するよう努めなければならないマーク
・聴覚障害者標識(聴覚障害者マーク):政令で定める程度の聴覚障害があることを理由に準中型自動車や普通自動車を運転することができる条件付き免許を受けた方が表示しなければならないマーク
・身体障害者標(身体障害者マーク):肢体不自由であることを理由に普通自動車を運転することができる条件付き免許を受けた方が表示するよう努めなければならないマーク
表示義務があるのは「初心運転者標識」と「聴覚障害者標識」
4種類の標識(マーク)のうち、表示義務があるのは、「初心運転者標識」と「聴覚障害者標識」です。
初心者マークは、免許取得後1年間は表示しなければならないため、初心運転者がクルマを運転する際は、表示するのを忘れないようにしましょう。また、初心者マークは、免許取得後1年が経過したら取り外すことができます。
あくまでも義務でなくなるという意味であるため、運転に不安がある方は免許取得後1年が経過しても装着し続けておくとよいでしょう。なお、初心者マークを取り外さないことに対する規定はありません。