トヨタが「お昼寝」マシーンを作っただと!? 高級ミニバンの技術を使った「TOTONE」なら仕事の効率爆上がり確実! (2/2ページ)

高級ミニバンのシートにヒントあり!

 さて、じつはトヨタには、そんなパワーナップのための「TOTONE」という商品があるのをご存じでしょうか?

 トヨタには、アルファード/ヴェルファイアをはじめレクサスLMなど、後席の快適性を追求したラグジュアリーミニバンがあります。そうしたクルマの開発により培ってきた空間設計技術やシート設計技術、居眠り運転防止技術を応用し、さまざまな「眠りをサポートする機能」を搭載して完成した、パワーナップのための理想の仮眠空間。

 見た目には、足までしっかり支えてくれる長さのあるシートがリクライニングし、ベッドとソファの中間のようなマットの上に、身体全体を上から覆うようにカーテンがかかっているような商品です。

 シートには、じんわりと身体を温めるシートヒーターがついており、ヒーリングBGMでうとうとと心地よい入眠を誘います。起きる時間が来たら自動で椅子が起き上がり、終了をお知らせするとともに、夜明けをイメージした光とやる気を喚起するような軽快なBGMが気もちを爽やかに。エアクッションによるストレッチもできるようになっており、スッキリとした目覚めに導くというものです。これなら、意思が弱くてついつい「あと5分……」なんて自分を甘やかしてしまいそうな人でも、無理なく起きることができそうです。

 使い方は、まずスマホにTOTONEのアプリをダウンロード。そこから「標準コース」「くつろぐ」などさまざまなコースから、好みのものを選びます。スマホとTOTONEをペアリングし、さらにオーディオを接続すると、仮眠中に好きな音楽が聴けるように。ほかにもスマホでリクライニングの調整や、シートヒーターのオン/オフ、強弱などが操作できます。

 準備が完了したら、さっそくTOTONEに横になってパワーナップのスタートです。最短15分の眠りから目覚めたら、ストレッチを忘れずに。これで頭も身体もスッキリとするというわけです。

 現在、TOTONEはオフィスでの使用を想定しており、標準仕様のほかにさまざまな色や素材が選べる特別仕様も選択可能。リース契約のみで、価格は標準仕様が期間3年の場合で月額6万1600円(税込)、期間5年の場合で4万7300円(税込)となっています。社員の仕事効率アップや福利厚生など、導入した会社で実際に使った人からの声は好評のよう。机にうつ伏せになって仮眠していた、なんて人からすると、たしかに天と地ほどの差がありそうですね。

 トヨタの技術がまさかの「昼寝」に生かされるとは、驚きのTOTONEをご紹介しました。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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