8分の1スケールで400万円ってもう実車買えるじゃん! 究極のミニチュアカー「アマルガムコレクション」のヤバすぎる世界 (2/2ページ)

ハンドメイドの限定生産でプレミアム性も爆上がり

 実際の製作は、これも熟練した職人による完全なるハンドメイド。かつて43分の1サイズのポルシェ356Aで、水平対向4気筒エンジンを実働させることに成功したボシカの作にも驚愕したが、アマルガムのそれは別の意味で言葉を失うクオリティの高さである。

 さらに、同社の作品はそのほとんどが限定生産。同社の象徴的な作ともいえるフェラーリ250GTOなどは比較的その生産台数も多いが、それでも世界中のリッチなフェラーリスタは、常にその売り物が現れないかを虎視眈々と狙っている。その希少価値もまた、高額な価格に反映されることになるのだ。

 このように精巧でかつ高品質なビッグスケールモデルを製作するアマルガムは、自動車メーカーのオフィシャルサプライヤーとしての役割も担っている。

 その代表的なコラボレーションの例はやはりフェラーリで、一例をあげるのならば、同社はローマのオプションにアマルガム製のスケールモデルを設定したほど。その関係は友好的であり、そして密接なものであることが証明されている。

 注目のアマルガム製スケールモデルの価格は、平均して約400万円。近年ではより購入しやすい18分の1サイズの製品ラインアップも充実してきたが、それでも数10万円はするという高価格商品だ。

 これなら何かのクルマを買ったほうがよさそうだという声も聞こえそうだが、スケールモデルにはまったスーパーリッチには、このアマルガムも欠かすことのできないブランドといえるのかもしれない。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

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