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やっぱりパワーはあるに越したことなし! ローパワー車乗りが「あぁパワーほしい……」となる瞬間3選 (2/2ページ)

やっぱりパワーはあるに越したことなし! ローパワー車乗りが「あぁパワーほしい……」となる瞬間3選

この記事をまとめると

■最近のクルマにおいて極端なローパワー車は少ない

■実用面で困るクルマは少ないが主に加速時に不満が目立つ

■ローパワーで困る場面をピックアップした

ローパワーすぎるのも問題

 市販車のエンジンというのはハイパワー過ぎても使いどころがないため(公道ではアクセルをほとんど踏めないため)イマイチなのだが、逆にローパワー過ぎても、それはそれで何かと不便であるゆえ、やはりイマイチではある。

 とはいえ最近のローパワー車界(?)には、ふた昔前の軽自動車のような「……上り坂では30km/hぐらしか出ません!」みたいな車種はない。

 そのため、ローパワーな車であってもさほど決定的な不便は感じないはずだが、以下のような限定されたシチュエーションにおいては、やはり「不便だ……もうちょいパワーのあるクルマにしとけばよかった」と痛感することもあるはず。

 以下、そんな痛感シチュエーションをいくつか挙げてみよう。

●シチュエーション1:長い上り坂で、たまたま背後にヤカラ系ドライバーが来た

 拙宅から某高速道路の入口へと向かう場合、途中でけっこう長く急な上り坂を走る必要がある。その際にも最近のローパワー車は、前述したとおり「30km/hぐらしか出ない!」なんてことはないため、まあまあ普通に坂を上ることはできる。

 だがローパワーゆえに若干速度が落ちてしまうことは否めず、そしてその際にたまたま、おでこに「輩(ヤカラ)」と書いてありそうなタイプのドライバーがぴたりと付いていたら?

 もちろん額に「輩」と刻印されているドライバーの全員が「オラオラ!」と前方の遅いクルマを煽るわけではない(人を見た目で判断してはいけません)。だが経験上、輩っぽいビジュアルをもつドライバーの1割から2割ぐらいは「オラオラー!」という類の運転をしがちだとはいえる。

 そしてその日、たまたま後ろに付いた輩ビジュアルなドライバーが「1割から2割ぐらいのタイプ」であったら、やや遅めの速度で坂をひいこら上っているローパワー車はパッシングをくらい、なんなら背後で蛇行運転をしながらクラクションを鳴らされ、思いっきり車間距離を詰められることになるだろう。

 まぁだからといって具体的な暴力を振るわれる可能性は低いため、どうでもいいっちゃいい話ではあるのだが、やはり気分は悪い。「もうちょいエンジンパワーがほしい……」と痛感する瞬間である。

●シチュエーション2:高速道路やバイパスの本線などに合流する

 近隣の一般道坂道をクリアし、その後しばしクネクネと走ると、某高速道路の入口が見えてくる。で、ローパワー車は料金所(ETCゲート)へ向かう上り坂でも少々のかったるさは感じるわけだが、そこはまあいい。大した問題ではない。

 問題はその先の「本線への合流」だ。

 本線がガラ空きであればローパワー車でも難なく合流できるし、逆に激混みであっても、誰かが普通に入れてくれるだろう。だが「ほどほどの交通量でビュンビュン流れている本線」にローパワー車で合流するのは、ときに困難である。

 たまたまいい感じでラクに合流できるタイミングも多いわけだが、逆に「たまたま絶妙にややこしい位置関係で、本線上のクルマが迫ってくる」というのもよくある話だ。

 そんなとき普通パワー車またはハイパワー車であれば「減速してタイミングを合わせる」という選択技のほかに、「逆に増速することで安全な合流を果たす」という第2の道も用意されている。

 だがローパワー車の場合は「逆に増速することで安全な合流を果たす」ということが事実上不可能である。つまり「有効な選択肢のうちの1つがハナから存在していない」ということになるため、安全な合流を果たしづらくなるわけだ。これもまた、「もうちょいエンジンパワーがほしい……」と痛感する瞬間である。

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