この記事をまとめると
■ハイヤーとは「完全予約制の運転手付き貸切り乗用車」のことを指す
■1日借りることができるのでタクシーのように配車の手間が不要だ
■タクシーとハイヤーの費用を比較すると大きな差がない場合がある
ハイヤーは貸切で使える運転手付きのクルマ
黒塗りのクルマに白い手袋をした運転手、乗車する人を出迎えてドアの開け締めまでしてくれるハイヤーは、ただならぬ雰囲気を醸し出す特別なクルマに見えます。おもてなしを具現化したようなハイヤーはタクシーよりも割高ではあるものの、利用方法によってはタクシーよりもコストパフォーマンスがよい場合があります。そこで、この記事ではハイヤーとはどのようなクルマなのか、タクシーとの違い、料金形態の違い、個人利用することができるのかなどを解説します。
そもそもハイヤーとは? タクシーとの違いは?
まず、ハイヤーとはどのようなクルマなのか解説します。ハイヤーとは、完全予約制の運転手付き貸切り乗用車です。そのため、街なかを走っているタクシーのような流しの営業方法ではなく、要請があったときに乗客のもとに直接向かいます。また、あらかじめ日時や目的地などを伝えておくケースが多いです。
料金形態もハイヤーとタクシーで異なります。ハイヤーは、出庫から帰庫までの料金が利用料となります。そのため、ハイヤーを一時的に利用する場合はタクシーより料金が割高になります。一方、タクシーは乗車した距離と時間に応じて料金を支払うため、一時利用に向いているといえるでしょう。
ハイヤーとタクシーではタイパが違う
移動手段としてハイヤーを利用した場合、タクシーよりハイヤーのほうが割高になります。そのため、タクシーのほうがお得感があるように感じるかもしれません。しかし、利用方法によっては、タクシーよりハイヤーのほうがタイムパフォーマンスがよい場合があります。
タクシーは、目的地まで送り届けたら、次の乗客を探すためにクルマを出してしまいます。そのため、再び移動のためにタクシーを利用する場合は、改めてタクシーを探したり配車したりしなければなりません。
一方、ハイヤーは出庫から帰庫までクルマと運転手を貸し切っています。そのため、付きっきりで乗車や降車、目的地間の移動、荷物の出し入れなどをサポートしてくれることが特徴です。よって、打ち合わせでA地点まで行き、業務のためにB地点まで行って、C地点で別の業務や打ち合わせをして、会社に戻って事務作業をしたあと、帰宅するという利用方法の場合は、その都度配車する必要がないため、スムースに業務を進めることができます。そのため、タイムパフォーマンスがよいといえるでしょう。
このようなことから、限られた時間のなかで高いパフォーマンスを発揮しなければならない場面では、タクシーよりもハイヤーのほうがよいといえます。