この記事をまとめると
■フロントガラスに付いた油膜は雨の日のドライブの大敵
■ガラスに付着する油膜の大半は雨のなかに含まれる大気中の油分といわれている
■雨の日にギラギラして視界が悪いなと感じたら早めに油膜落としをしておこう
大気中の油分が雨とともに降り注いでフロントガラスにこびりつく
雨のドライブの大敵に、フロントガラスについた油膜がある。
油膜は、ガラスにこびり付いた油分(シリコン)の膜のことで、晴天時はあまり気にならないが、雨の日に対向車のライトや道路沿いの建物の照明、街灯などの光が当たると、ガラス面がギラギラと反射し、えらく見づらい。ワイパーを動かすと余計視界が悪くなり、非常に厄介な存在だ。
このガラスに付着する油膜の大半は、雨のなかに含まれる大気中の油分といわれている。店舗や家庭の換気扇から排出される油分や、工場などからの煙や排気、アスファルトからの油分などが雨に混じってフロントガラスに付着し、それが油膜の原因に。
そのほか、クルマの排気ガスにも油膜の原因になる成分が含まれているので、交通量の多い道を走る機会が多いクルマほど、フロントガラスに油膜が付きやすい。
また、ボディに塗布したワックスやコーティングがルーフから流れてきて、それがガラスを覆ったり、ガラスに塗った撥水コーティングが劣化して、油膜になるケースもある。
あとはワイパーの油分、とくに撥水タイプのワイパーゴムに含まれるシリコンも、劣化してくると油膜の原因になりやすい。
こうした油膜は、放置しておくとどんどん悪化するだけなので、雨の日、ワイパーを動かしたとき、ギラギラしてなんか視界が悪いなと感じたら、早めに油膜落としをしておこう。
軽度な油膜なら、市販の油膜落とし専用スプレーなどのケミカル剤で拭き取ることができるはず。
市販のケミカル剤で落とせないような、頑固な油膜は洗車業者やカー用品店、ガソリンスタンド、ディーラーなど、プロに依頼してクリアにしてもらおう。ケミカル剤は1000円前後(複数回使える)で、プロに頼むと2000~3000円。まずは手軽なスプレーを使ってDIYでやってみて、効果が薄ければプロに頼んで、良好な視界を取り戻そう。