路線バスは「乗客」が自ら身を守らなければ「車内事故」は避けられない! 運転士の努力だけではどうにもならない現実とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■バス運転手は常に事故に対する気配りをして業務に励んでいる

■運行時は車内での転倒事故に対して細心の注意を払っている

■最近では一部の座席位置には座れなくするなどの対策を講じて対応するケースが多い

バス車内での事故はとくに注意している

 バス、とくに市街地を走る一般路線バスでは交通環境が複雑なこともあり、運転士はより周囲に目を配り、日々事故防止のための安全運転を心がけている。事故というと、外的要因、つまりバスの周囲を走っているクルマや歩行者などとの接触や衝突などをすぐに思い浮かべがちだが、それ以上……というと少々表現に語弊があるが、いわゆる「車内転倒事故」という事案に対して、運転士はさらに細心の注意を払っている。

 たとえば、市街地を走っていたバスが脇から飛び出してきた自転車を避けるために急ブレーキをかけたとする。この場合、ブレーキ操作が間に合い自転車との衝突が回避できたとしても、車内に立って乗車していた乗客がいて、たまたまその瞬間つり革や握り棒をつかんでいなければ、かなりの確率で車内前方へ吹っ飛ばされる形で転倒してしまうことは容易に想像できる。

 バス事業者にもよるが、最近では「最後列席の中央部には着席しないでほしい」と表示する車両が出てきている。最新型の車両ではその部分の座面に”こぶ”を設けて物理的に座ることができないようにしているケースもあるほど。

  

 理由は、この席にきちんと着席していたとしても、最後列中央部の席の前は通路となっているので、やむを得ず急ブレーキをかけた場合には座っていても前方へ吹っ飛ばされる可能性が高いからである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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