この記事をまとめると
■WEB CARTOP編集部の井上がマツ耐に参戦
■RX-8を用いて他社の自動車メディア関係者との連合チームを結成した
■敷居が低くリーズナブルに参加できるレースという点がマツ耐の醍醐味だ
急遽マツ耐に出ることに!?
2023年9月に行われたギィーカイでは恒例となっているメディア対抗ロードスター4時間耐久レース(通称:メディア4耐)。
実力はともかく、走るのが好きな井上にとっては、いつか出てみたいというちょっとした目標もあったので、昨年ようやくそれが叶った……というのはリポート済み。デビュー戦でいきなり表彰台に上がるという美味しい経験もさせてもらった。このときは、「この波に乗ってまたレースに出るぞ」なんてことも密かに思っていた。
……しかし、現実は甘くない。マラソン大会などとは異なり、そもそも一般人がそう簡単にクルマのレースなんかにホイホイと出れるわけがない。いや、出ようと思えば出れるが、それにはいくつものハードルがある。お手軽といわれる草レースレベルでも、最低限クルマがないとどうにもならない。もちろんそんなマシンを用意する余裕なんぞない。あるわけない。
とかなんとかウジウジ考えていたらあっという間に約1年が経過。年齢もついに30歳に。さらにさらに、気づけばもうすぐメディア4耐も目前ではないか! 「1年間お前は何してたんだ?」と脳内の天使(!?)に喝を入れられる。
そんな井上の元に願ってもない朗報が突然舞い込む。きっとご存じの方も多いであろう、老舗雑誌「CAR and DRIVER」にて統括編集長を務める山本さんから、「マツ耐って知ってる? それが7月に筑波であるから出ない?」と急なオファーが。その背後には、これまたみなさんご存知であろう、LINEヤフーが運営する日本最大級の自動車総合情報サイト「carview!」で編集を務める橋本さんの姿も。
このふたり、普段WEB CARTOPとは直接関係があるわけではないのだが、2021年から井上が参加している、モビリティリゾートもてぎで開催されているカートの7時間耐久レース「K-tai」に参戦している、クラブレーシングという自動車メディアに関わる人が多数在籍するチームで知り合った人たちだ。ちなみにこの話が来たのは、この「K-tai」の練習走行日である。
「マツ耐」というレースがあることは仕事柄知っていたので、ふたつ返事で「走ります!」と快諾。こうして急遽、願ってもないレース参戦という機会を得ることができたわけだ。
なお、「マツ耐」というのは「マツダファン・エンデュランス」の略称。このレースは、マツダ車を使った耐久レースとなっており、150分(2時間30分)という規定時間内にどれだけ多くサーキットを周回できるかを競うのがルール。極めてシンプルだ。ただ、全開で走るとガス欠待ったなしなので、そのサジ加減がこのレースの醍醐味。スプリントレースではないので、必ずしも速さが必要ではない。
ちなみに、レースではあるものの国内Aライセンスも不要だし、レーシングスーツなども必要ない。ヘルメットもバイク用などの、走行会参加レベルでOKという敷居の低さもうれしい。フルバケットシートやハーネスも不要だ。マツダ車があれば、友達を集めてエントリーできてしまう(ドライバーは4名まで参加可能)。しかし、車検などはあるので、出走までのプロセスはJAF公認レースに近いものがある。
そして今回、我々が参戦するのは筑波サーキットのラウンド。メディア4耐の練習としてはまたとないチャンスだ。
で、ここで気になるのが使用するクルマだ。山本さんに「ちなみに何で走るんですか? やっぱロードスターですか?」と一応尋ねる。山本さんがロードスターを最近買ったことは把握済みだからだ。すると、予想の斜め上をいく返答が返ってくる。
「僕の愛車のRX-8を使います!」。