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サーキット派の鉄板ブレーキアイテム! 大枚叩いても2ピースローターを選ぶメリットとは (2/2ページ)

サーキット派の鉄板ブレーキアイテム! 大枚叩いても2ピースローターを選ぶメリットとは

この記事をまとめると

■クルマのブレーキローターは鋳鉄製だ

■通常のブレーキローターは熱を入れすぎると歪む場合がある

■熱を吸収して安定したパフォーマンスを発揮しつつ軽量化もできるのが2ピースローターだ

2ピースローターってどんなモノ?

 ブレーキは回転するローターをパッドで挟み、そこで摩擦を発生させて減速する。そこで熱が発生するのはシステム上どうしても避けようがない。簡単にいうと、スピードを熱に変換して相殺しているともいえる。

 そんなブレーキ関連で問題になるのがその熱だ。ブレーキパッドとローターは、サーキットで使用するととんでもない温度になる。街乗り程度ではせいぜい100〜500℃程度がいいところだが、サーキットでは700℃を超えることも珍しくない。レースでブレーキローターが赤くなるほど発熱しているときにはそれ以上になっている。

 なので、レース用のブレーキパッドなどは、それほど高温になったときにも対応できるように作られている。パッドは金属成分を増やして炭化しにくくし、ガスも発生しにくいようにしてフェード現象を防ぐという工夫がされているのが一般的。

 ここで問題になるのがローター側だ。ローター自体は鋳鉄製なので1000℃以上になっても溶けてしまうことはない。だが、熱膨張ばかりは避けられない。高温になることで鉄は膨張するからだ。ただこれも、均一に膨張してくれればまだよいが、なかなかそのようにコントロールすることは難しく、サーキットに1回行っただけでブレーキローターが歪んでしまう……なんてことも珍しくない。

 なので、「いかにその熱膨張を上手く吸収するか?」というところから生まれたのが、フローティングマウントだったり、2ピースローターと呼ばれるブレーキローターだ。

 簡単に構造を説明すると、通常のブレーキローターはひとつの部品として鋳鉄で作られる一方で、それをあえてふたつに分けるのが2ピースローターだ。パッドと擦れるディスク部分だけを別パーツで作り、ベルハウジングと呼ばれるハブと密着する中心部とディスクをネジで固定する仕組み。要するにふたつのパーツから構成されているということになる。

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