現地までは電車! 観光地巡りはクルマ! 渋滞&疲れ知らずでいま注目を集める「ご当地カーシェアリング」とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■観光地や行楽地ではカーシェアリングの利用を推進するプロジェクトが進んでいる

■電車とクルマを効率よく使用する「レール&ライド」のシステムが構築されることで交通集中を避けることができる

■レール&ライドという新しいスタイルの活用をぜひとも検討したい

観光地の交通集中を解消するための取り組み

「今度の休みはどこかへ行きたいな〜。でも、渋滞するしな〜」というジレンマに陥っている人も多いのではないでしょうか。コロナ禍で一時は減っていた交通量も復活し、2024年のお盆期間には高速道路での10km以上の渋滞予想が多く発せられました。それを見て、「やっぱりやめとこう」と予定を変更した人も少なからずいたのだとか。

 ただ、目的地までのルートをあらためて確認してみると、自宅からマイカーで出かける理由として、最寄駅からのラストワンマイルに公共交通機関が乏しく、マイカーのほうが便利だからということが多く、そこまではとくにマイカーの移動ではなくてもよい場合というのも多いものです。

 そんなときにぜひ活用したいのが、最近一部の自治体が取り組んでいる「ご当地カーシェアリング」や「観光地カーシェアリング」という移動スタイル。渋滞や駐車場不足、迷惑駐車などなど、観光地に多くのマイカーが押し寄せることによって起きてしまう問題の解決や、より多くの観光客にもっとスマートに楽しんでもらうため、観光地に合わせてさまざまな新しいサービスが生まれています。

 2022年から自治体に向けてスタートした「スマートモビリティ支援プロジェクト」では、駐車場シェアリングサービス「特P」とカーシェアリングサービス「earthcar」を活用することで、観光やイベント開催時の駐車場需要の増加に対応したり、無人レンタルで設備不要で新たな人手も不要のままシェアリングサービスを導入したりすることを可能としました。

 新幹線などで最寄駅までは公共交通機関を使った移動でも、そこから先は自由度の高いクルマでの移動が可能となることで、駅から観光地への移動手段が乏しい地域でも、手軽にレール&ライドのシステムが構築できるようになっています。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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