BYDとヒョンデの販売台数はBYDに軍配……だがヒョンデに焦りなし! 裏にあるBYDとヒョンデのまったく異なる日本向け戦略とは (2/2ページ)

ヒョンデはオンライン販売に特化している

 一方、2009年に日本市場から撤退していたヒョンデは、2022年に日本再上陸。その事業方針発表で、日本国内で販売するのはEVと燃料電池車のみで、かつオンライン販売だけという点がメディア各社で当時、大きく取り上げられた。

 ヒョンデはグローバルではガソリン車から各種電動車まで幅広いモデルラインアップがあるが、ユーザーの目が厳しい日本市場に再上陸するにあたって、特化したブランドを目指すため、あえてEV及び燃料電池車のみでの対応とした。

 オンライン販売についても、特化したブランド戦略の一環だ。より多くの台数を売ることは当然必要なのだが、ヒョンデとしては日本で次世代ビジネスの可能性を深掘りしたいという意思がある。

 主要導入モデルの「IONIQ 5」は特徴的なデザインであり、ハイパフォーマンスな「N」はサーキット走行で多くのユーザーの度肝を抜くシロモノである。

 このように、BYDとヒョンデ、それぞれの日本市場における事業の捉え方に違いがあるように感じる。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
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動物たちとのふれあい
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