この記事をまとめると
■アウディRS3セダンとRS3スポーツバックがマイナーチェンジした
■専用設計タイヤの採用と電子制御の改良でコーナリング性能が向上した
■ドイツでは2024年8月末からオーダーを受けつけており10月頃ディーラーに並ぶ予定
マイナーチェンジでよりスポーティになったRS3
アウディのスポーツブランドであるaudi sportがマイナーチェンジしたRS3セダン、RS3スポーツバックを発表した。今回のマイナーチェンジでは、シャーシ制御の改良と専用設計のタイヤの採用、エクステリアまわりの変更が行われた。
まず、シャーシ制御の改良については、ブレーキトルクベクトリングなどの進化によりコーナー旋回時のアンダーステアを軽滅。これまで以上にドライバーが思い描いたラインをトレースする理想的なコーナリングを実現。オーバーステアの発生も、最新モデルではステアリングをより深く切り込むことによって簡単にオーバーステア状態を作り出せるようになったという。
また、今回新たに採用されたタイヤも特別に設計されたもので、コーナリング時の横方向のサポートを向上させるとともに日常のドライブでの快適な乗り心地を両立した。さらに、路面がドライ/ウエットどちらの状態であっても高いグリップ性能を発揮することで、どの速度域でも思い通りのコーナリングが行えるようになったのもポイント。
これらの改良により、Audi Sportでテストドライバーを務めるレーシングドライバーのフランク・スティップラーは、過酷なことで知られるドイツ・ニュルブルクリンクのノルドシュライフェ(北コース)で、改良前モデルより5秒も速い、7分33.123秒というクラス最速タイムを記録した。
そして、エクステリアも大幅に進化を遂げた。とくにフロントまわりにはエッジが際立った6角形のシングルフレームグリルが躍動感を強調。バンパー下部の開口部も大きなものとすることで低さをアピールしている。ヘッドライトの点灯デザインも車内タッチディスプレイから3パターンを選択できる機能が加わった。
リヤまわりの特徴としては、新デザインのテールライトを採用したのがトピック。そしてエキゾーストには、専用の楕円形のマフラーエンドが配置され、力強さをアピールする。
ボディカラーは、従来のキャラミグリーンとケモラグレー、メタリックペイントのアスカリブルー、プログレッシブレッドの4色に加え、新色となるマット仕上げのデイトナグレーを追加。スポーツモデルであることをアピールし、強い個性を発揮。
インテリアは、メインカラーのブラックに加えレッドのアクセントやステッチが各部に施されている。そのほか、RSスポーツシート、カーボンを多用したインテリアパネル、トップとボトムがフラットになったステアリングホイールなど、スポーティさを感じさせる数々のアイテムが新採用となった。
レザーを多用したインテリアは製造段階で徹底的な品質管理が行われており、プレミアム感漂う自然な香りが漂う。
ドイツでは2024年8月末から注文を受けつけ、10月にはディーラーに並ぶ予定だ。現段階では日本での具体的な発売時期や価格は未発表であるが、早期の導入に期待したい。