たかが飲み物……ともいえない! 多様化する新車販売店の「ドリンク事情」でディーラーの立ち位置がわかる (1/2ページ)

この記事をまとめると

■新車ディーラーでスタッフが飲み物を運んでくる文化がコロナ禍以降は変化した

■最近はドリンクバー方式のドリンク提供やペットボトルの配布が増えてきた

■ディーラーでは人手不足が目立っているのでロボット導入によるドリンク配布もあり得る

ディーラーのドリンクサービスに変化あり!

 新車ディーラーへ行き、商談テーブルに座るとリクエストを聞かれ、しばらくすると若い女性スタッフが希望した飲み物を持ってきてくれる。新車ディーラーでは当たり前ともいえる光景といえるだろう。いまどきはどこの店舗でも飲み物のラインアップが充実している。ただし、新型コロナウイルス感染拡大がこの「飲み物サービス」の流れを変えた。

 コロナ禍前は暖かい飲み物ならば陶器のカップ、冷たい飲み物ならばガラス製容器で飲み物が出てくるのが一般的であった。新型コロナウイルス感染拡大がもっとも酷いころには、多くの小売店が自主休業を余儀なくされるなか、新車ディーラーは車検などの点検・整備を請け負っていることもあり、時短営業しながらほぼ通常営業を貫いていた。

 そんななか、お客に出す飲み物には感染予防の観点から使い捨ての紙コップや、容量の小さいペットボトル飲料に切り替えて飲み物を出し続けた。さらには、コロナ禍前から一部ディーラーでは飲み物を出したり、ショールームでの雑務をこなす「ショールームレディ」とか、「ショールームコンシェルジュ」などと呼ばれる、おもに女性で構成されるスタッフがいない店舗を中心に、無料開放した紙コップ飲料の自動販売機を置くところが出てきていたが、コロナ禍を経てここのところ、そういった形態が拍車をかけるように増え続けている。

 いまや、マイカーの法定点検や整備、修理などではユーザー自らが店頭に車両を持ち込んで作業してもらうのが当たり前となっている。そのため、商談客以外も多数店舗を訪れ、点検や整備などの作業が終わるのを待つことになるので、雑務を専門的にこなすスタッフのいない店舗では、その都度セールスマンなどが飲み物を出すことも、現場の働き手不足の現状を見れば難しいとして、自動販売機を無料開放してファミリーレストランでのドリンクバーのようなものを、事実上設置するようになったと筆者は見ている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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