【試乗】オープンのハイブリッドでも1.5トン切り! 軽量ハイパワーなマクラーレン・アルトゥーラ・スパイダーが示す至高の走り (1/2ページ)

この記事をまとめると

マクラーレンのスーパーシリーズの最新作「アルトゥーラ・スパイダー」に試乗

■2025年モデルのアルトゥーラはシステム最高出力700馬力を誇る

■これぞ軽量スーパースポーツといった走りを飽きることなく満喫することができる

アルトゥーラに新たに加わったスパイダーに試乗

 マクラーレンのスーパーシリーズのなかで、現在もっともポピュラーなモデルといえるのが、先日に大幅なアップデートを受け、さらにそのパフォーマンスを高めた「アルトゥーラ」だ。今回ドライブしたのは、そのアルトゥーラのラインアップに新たに設定されることになったオープン仕様のスパイダー。

 実際に見るアルトゥーラ・スパイダーのエクステリアデザインは、マクラーレンのトレードマークでもあるハンマーヘッドノーズやフロントフェンダーに一体化されたルーバー、さらにはヘッドライトとともに上下二段のデザインを構成するエアインテークなど、上級モデルの「750S」シリーズとも共通するイメージをもつもの。

 そのダイナミックでかつ流麗な造形は、まずはそれだけでスーパーカーのファンからの熱い視線を集める、そしてまた卓越したエアロダイナミクスを実現するものと評しても、それは疑う余地のないところだろう。

 50km/h以下の速度であれば、わずか11秒で開閉が可能なフルオートマチックのトップは、軽量CFRP製の1枚パネルで成型されたRHT(リトラクタブルハードトップ)、さらにカスタマーの好みによってはエレクトロクロミックガラスパネルを選択することも可能であるという。

 参考までにこのスパイダーの乾燥重量はCFRP製トップを装備した場合で1457kg。クーペ比で62kgプラスという数字に抑えられていることを最初に紹介しておく。

 アルトゥーラ・スパイダーに採用された基本構造体は、CFRP製のモノコックタブ。マクラーレン自身がMCLA(マクラーレン・カーボン・ライトウエイト・アーキテクチャー)と呼ぶそれは、もちろんきわめて軽量なもので、フロントにダブルウイッシュボーン、リヤにマルチリンクというデザインのサスペンションとともに、驚くほどの剛性感を伝えてくれる。

 それがスーパーカーとしては驚くほどに快適なライド感とともに、これぞまさにマクラーレンの作と感動させられるマン・マシンの一体感を生み出してくれる直接の理由となっているのだ。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
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