福祉車両とか呼んで勝手にハードル上げてない? もっと自由に「趣味用途」にも使っていい福祉車両の活用法 (2/2ページ)

助手席リフトアップシートも使い道多し

 さて、福祉車両には助手席リフトアップ/サイドリフトアップという仕様もあり、主に車椅子からの乗り換えが便利になる機能なのですが、こちらも別の使い方をして楽しんでいる人がいるそうです。アウトドアが趣味で、よくキャンプやBBQをするという人のなかには、簡易チェアの代わりにこのリフトアップシートを外に出し、くつろいでいるとか。

 たしかに、一般的なアウトドアチェアよりもクッションがしっかりしているし、座り心地がよさそうです。戻すときにはスイッチ操作で電動で車内に戻せるので、後片付けもラクですね。

 助手席リフトアップ仕様はフリード、ヤリス、シエンタ、ノア/ヴォクシー、後席がリフトアップするサイドリフトアップ仕様はステップワゴン、アルファードなどに設定されています。

 ということで、多様性が叫ばれたり超高齢化社会がやってきたり、福祉は特別なものではなく自分ごととして捉えることが必要な時代。福祉車両も特別なものではなく、もっと自由な視点で使う人たちが増えるといいですね。

 ちなみに、福祉車両として販売されている仕様は、購入時の消費税が非課税となっていますので、コスパ的にもメリット大です。これは誰が購入しても消費税が非課税で中古車も同様。リース契約の場合は月々のリース料が非課税となります。ただし、登録などにかかる手数料は課税対象です。また、自治体によっては自動車税・軽自動車税、環境性能割などが減税や免税となる場合もあるので、チェックしてみてはいかがでしょうか。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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