高齢者の足は危険と隣り合わせ! 免許返納後のモビリティとして存在感の高まる「シニアカー」が抱える問題とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■シニアカーと呼ばれる電動車いすは身体が不自由な人などを対象にした医療機器の一種

■高齢ドライバーの免許返納を後押しする動きによりシニアカーが注目されている

■シニアカーによる事故も多くシニアカーの利用者からは抜本的な街の改革が望まれている

医療機器として開発された「シニアカー」

 一般的に「シニアカー」と呼ばれる乗りものは、シニア(高齢者)が使うことが多いため、そう呼ばれる。市街地の商店街や、地方の農村部などで走行している様子を見る機会も多いことだろう。車両の分類としては電動車いす。それにハンドルがついたモデルについては、ハンドル型電動車いすになる。

 本稿では、シニアカーという名称を使い、この先の話を進めることとする。

 そもそもシニアカーは医療機器であり、身体が不自由な人、または高齢になって長時間歩行することが体力的に難しい人を対象に開発されたものだ。

 製造している企業は、大手ではスズキ(商品名:セニアカー)が長年に渡り事業を展開しており、また小規模の事業者が自社製造したり台湾や中国などから完成品を輸入販売するケースもある。

 さらに、ベンチャーではWHILL(ウィル)が独自企画したモデルを自動車販売店などを通じて提供している。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
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動物たちとのふれあい
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聖徳太子(多くの人の声を同時にしっかり聞くという伝説があるので)

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