「お金は返すので点検受けないでもらえません?」なんて事態になっていた! いまディーラーのメカニック不足がヤバい (1/2ページ)

この記事をまとめると

■新車販売の世界でも働き手不足は深刻な問題でとくにメカニック不足は顕著だ

■最近の分刻みに近い業務を嫌って離職するベテランメカニックも多い

■増販期にクルマを購入すると点検のタイミングも被るためあえて閑散期にクルマを購入するのもおすすめだ

メカニック不足で任意点検ができない

 以前、事情通から「ディーラーの整備工場が多忙すぎて、メンテナンスパックのなかの法定点検ではなく、任意の点検についてはその分を返金するので受けないでほしいといわれることがある」と聞いた。

 メンテナンスパックとは、初回車検や2回目車検までなど期間の違いはあるのだが、一定期間内の法定点検及び任意点検にかかる整備代やエンジンオイルなどの一部油脂類・部品交換代をトータルパッケージ料金として前払いすることで、お得になるというもの(実際に得なのかは各自で確認してほしい)。

 新車販売の世界でも働き手不足は深刻な問題となっている。セールスマン不足も深刻だが、メカニック不足はそれに輪をかけて深刻になっている。十分ではない人数でまさに「分刻み」といっていいスケジュールで日々作業をこなしていく。

 一般的な作業だけでもかなりタイトなのに、さらにリコールの届け出があり改修作業が加われば、残業して作業をこなしていくことも珍しくないとも聞く。単に新人メカニックを集めにくいというだけではなく、日々の多忙な業務を嫌い離職するベテランメカニックも多いとのこと。

 筆者の知り合いによると、「あるとき自分のクルマのバッテリーがあがったので某ロードサービスを呼んだことがあります。よく見かける車両けん引などもできるレスキュー車ではなく、一般的な軽自動車のライトバンでロードサービスマンがやってきました。話を聞くとロードサービス団体から業務委託を受けている会社からきたと話してくれました。作業の合間に聞いたところでは、そのロードマンは以前メーカー系ディーラーでメカニックをしていたとのこと。あまりに多忙で離職して現職になったそうだが、肉体的にも精神的にもいまの仕事のほうがストレスが少ないとも話してくれました」という。

 新車ディーラーだけが整備士不足というわけではないので、まさに引く手あまた状態のようなので、転職先については、条件次第という面もあるが、困らないようである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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