デコトラに取り憑かれた男が語るデコトラ愛! 心を鷲づかみにされる7つの魅力とは (2/2ページ)

インテリアや音も魅力満点!

 4つ目は、昼と夜で異なる美しさを見せてくれるという部分。電飾パーツを多数取り付けることがスタイルであるデコトラは、夜になるときらびやかな艶姿を披露してくれるのだ。そんなふたつの美が存在する改造車は、かつてはなかなか存在しないのではないだろうか。

 5つ目は、日本のスタイルであるということ。英文字も取り入れたりはしているが、デコトラとは日本発祥の文化。それゆえに、和風の題材をモチーフとしたデコレーションが施されているのである。その部分も、ほかの改造車とは大きく異なる部分であるといえるだろう。

 6つ目は、インテリア。デコトラといえば外装の派手さに視線が行きがちだが、じつは内装に凝っている車両も多い。現代では豪華なシャンデリアを取り付けることが一般的になっているのだが、昭和の時代では襖や神棚、畳を使用するなど、純和風に仕上げているデコトラが多数見受けられた。近年ではプライベートのデコトラが増えているのだが、箱型の荷室を部屋に改造するという車両も増えている。

 7つ目は、マニア心を刺激するマフラー音。エキゾーストマニホールド(複数の排気流路をひとつにまとめる多岐管。ほかの改造車マニアたちにはタコ足やエキマニとも呼ばれている)を改造する、マニ割りという手法で仕上げられたマフラーは、いまでも人気が高い。マフラーの出口を右側面に設定するサイド出しと上部に向けて聳え立たせる煙突マフラーが、人気のスタイル。しかし当然のごとくマフラーの音量が大きくなってしまうため、近年では音量の切り替え装置を装備する車両も多くなっている。

 昭和の時代では、改造車に対しても比較的寛大だったかつての日本。しかし、近年では派手さではなく、シンプルに飾るスタイルへとデコトラ界も変化している。いずれの姿も魅力的であるのだが、マンネリ化だけはいただけない。同じようなクルマばかりになってしまうと衰退してしまうのが関の山だけに、いつの世もこだわりを持ってトラックを飾るというスタイルで、日本独自の文化を守り抜いてほしいと願っている。


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