他人のデコトラの「ナンバー」を晒したままSNS投稿! 絶対やめるべきとデコトラ誌編集長が訴えるワケ (2/2ページ)

SNSの使い方に注意したい

「自分のクルマをかっこいいと思ってもらえたから、撮られるわけでしょ。それで怒る意味がわからない」。

 これは、過去に動画を投稿して所有者からクレームがきたことがあるという、ある発信者のコメントである。「人のクルマを勝手にとってSNSに公開するな」という至極ごもっともなもち主のいい分に対し、そのような悪態をついているのだ。果たして、そのような人物は本当にデコトラが好きなのだろうか。本当に好きなのであれば、その業界に迷惑をかけてしまうような行為は、慎むべきではないだろうか。

 好きな人だけが、お金を支払って購入する雑誌ではナンバープレートを隠し、不特定多数の人たちが無料で閲覧できる無防備なSNSでは、ナンバープレートを晒したまま公開する。これが逆なら成立するかもしれないが、この現状をよしとしないのは、デコトラ好きであれば当然のことではないだろうか。

 人様のクルマを無断で撮影し、あたかも自分のクルマのような顔をしてSNSに発信する。それで再生回数が増えたところで、自分の力でもなんでもない。もちろんナンバープレートをきちんと隠したり、オーナーの了承を得て公開している動画も少なくない。そのような動画であれば問題ないのだが、いずれにしてもナンバープレートを露出させることで、車両のもち主が得られるメリットは何もない。

 そのことを理解して、撮る側も撮られる側も危機感を持ってほしい。野菜を切るための包丁は、使い方によっては人を傷つける凶器へと姿を変える。SNSも同様に、便利で快適なツールがいつ牙をむいてくるかわからない。会社のトラックを飾っている人であればなおのこと、他人のトラックを借りているという事実を忘れることなく、人一倍注意をしてほしいものである。


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