せっかくの新品タイヤなのになんだこの目立つ印! タイヤに付いてる「赤」や「黄」のペイントの意味 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■市販タイヤのサイドウォールには赤と黄色の丸いペイントマークが入っている

■赤はタイヤがもっとも出っ張る部分で黄色はもっとも軽い部分を示す

■最良のタイヤバランスを取るためにこのマークが存在している

サイドウォールにつく2色のペイントの意味

 あまり気にしていない人もいるかもしれないが、市販されているタイヤの側面(サイドウォール)には赤や黄色のペイントマークが入っている。せっかく新品のタイヤを買ったのに、汚されているようで興ざめ……という意見もあるようだが、これらはわざわざ出荷時につけられているものだ。

 いうまでもなく、タイヤというのはそれ単体でクルマに装着することはできない。基本的にはホイールに組み付けてから車体にセットするものとなっている。そして、この赤や黄色のマークというのは、ホイールと組み合わせるときに、重要となるものなのだ。

 赤いマークは、タイヤの縦ぶれが最大になる位置を表しているものだ。本来は真円であることが求められるタイヤだが、そこまでの精度を出すことは難しい。そこでタイヤを回転させたときに、もっとも出っ張る部分に赤いマークをつけているのだ。

 なぜ、この目印が必要なのかといえばホイールに組み付ける際の目安にできるからだ。タイヤと同様、ホイールも完全な真円ではない。そこで新品ホイールには径がもっとも小さい部分に白いマークがつけられている。

 つまり、タイヤの赤いマークとホイールの白いマークを合わせるように組み付けると、もっとも回転バランスに有利な状態になることが期待できるのだ。タイヤやホイールの真円度を肉眼で判別できるほど乱れているわけもなく、これらのマークを参考に組み付けるのが基本といえるだろう。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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