この記事をまとめると
■サービスエリアを利用すると出口に向かうことができないスマートICがある
■当初はスマートICの計画がなかったので商業施設をスルーせざるを得ないレイアウトになった
■一部SA・PAでは一般道に降りてからでも施設を利用できるところもある
そのスマートICの作り絶対に間違ってる!?
全国で160カ所開通している高速道路のスマートIC(2024/6/10時点)。このスマートICには、サービスエリア・パーキングエリアに接続箇所のあるSA・PA接続型と、高速道路本線へ直接アクセス路を接続させる本線直結型があるが、SA・PA接続型にもじつはふたつのタイプがあって、ちょっとだけややこしい。
SA・PA接続型のスマートICには、SA・PAのレストランや売店、トイレなどの施設を使うと、出口に向かえなくなってしまうところがいくつかある。こうしたところでは、本線直結型と同じように高速道路本線から真っ直ぐ一般道に降りるしかない。
せっかくSA・PAに出口があるのなら、そこでひと休みしてから一般道に向かいたいと誰しも思うところだが、どうしてこんな不親切な設計になってしまったのか。
NEXCO中日本とNEXCO東日本に訊いたところ、いずれも一般道へのアクセスなどの都合上、やむを得ず商業施設やトイレに立ち寄ることができない構造を採用せざるを得なかったとのこと。
SA・PAの設計時には、スマートICの計画がなかったところがほとんどなので、あとからスマートIC化を図ったとすると、一部には商業施設をスルーせざるを得ないレイアウトとなるのも納得できるはず。
ただし、そうしたSA・PAの施設が使えない動線で、出口に向かうスマートICでも、一般道に降りてからSA・PAの施設を使えるところも存在する。
たとえば、東名高速下りの足柄SAスマートICでは、一般道に出てすぐ右手に曲がり込むように進むと、「ぷらっとパーク EXPASA足柄」の駐車場がある。そこにクルマを止めて、徒歩で足柄SA内に入れば、SAの商業施設やトイレなどを利用できるようになっている。
同じように、東北道下りの佐野SAスマートICも一般道に降りてから、SAの施設を使うことが可能。スマートICを出て道なりにしばらく進むと、上り側の佐野SAの裏手のところに、「佐野SA上り(一般道からの駐車場)」と記されたスペースに出る。
ここは15台ほど止められる駐車場になっていて、ここクルマを止めて歩いて行けば、佐野SA(上り)のレストランや売店、トイレ、ドッグランを使うことが可能。
佐野SAは上りの施設と下りの施設が階段でつながっているので、その気になれば、上り側のSAから入って、徒歩で下り側のSAまでいって、そちらの施設も利用できるので覚えておこう。
このように、SA・PAの施設が使えない、SA・PA接続型のスマートICの出口でも、外に出てからSA・PAを利用する方法もあるので、「あれ、出口に直行?」と思ったときでも、あきらめずにスマホなどでちょっと調べてみてほしい。