結局盗まれやすいクルマに変わりなし
まずは、アメリカ当局から韓国メーカーに対策を講じる通達がなされたのですが、これにはハンドルロック(仮にドアを開けたとしても容易にハンドル操作をできなくするツール)やホイールロック(文字どおり、ホイールをまわらなくする防犯装置)を推奨するくらいしか手立てはなく、「焼け石に水」でしかなかったとのこと。
むろん、韓国メーカーはKIA BOYSが暗躍するのを傍観していたわけではなく、セキュリティの強化を施しました。が、これまたSNS上にリレーボックスやらCANハックなど突破方法が書き込まれてしまい、いたちごっこの様相にまで。それでも、栄枯盛衰いちじるしいSNSですから、いつの間にかKIA BOYSは下火のタグとなり、韓国車ユーザーは枕を高くすることができるようになったとのこと。
韓国メーカー以外もこれを他山の石とすることなく、セキュリティの強化に励んでいますが、やっぱり脆弱性を衝いた窃盗事件は後を絶ちません。メーカーは保険会社とともに、各種アナログなロックや、ガレージの防犯対策を強化するといった自衛策を強く求めているといいます。アメリカの流行が日本にも波及しないこと、心から願いたいものです。