企業と学生をつなげるツールとなるフォーミュラジムカーナ
自動車部だからこそな人材
さらに、自動車部だからこそな人材を確保できると、トヨタ自動車は改めて実感しているそうだ。今回、さまざまな採用コースを紹介していたが、そのなかでも自動車部との親和性が高いと感じているのが、カスタマーファーストコースだ。
このコースは、アフターサービスでの整備性や体制、補修部品や世品の企画販売などに携わる仕事だが、普段、自身の手でクルマを触る自動車部だからこそ、経験が生きる分野なのではないか? と考えているそうだ。
もちろんそのほかにも多くの採用コースを紹介していたが、取材をしていてすべてのコースで共通していたのは「クルマ好きを採用したい」という思いだ。好きなものに携わる仕事だからこそ、「よりよく」という気もちが生まれるのであろう。
採用へのコミュニケーション
また、採用への具体的なコミュニケーションも印象的であった。職場環境や働き方といった部分もそうだが、どんな役割があるのかといった具体的な入社後の仕事を聞く学生もいれば、やりたいことの具体像が見えている学生も多くいたとのことだ。
「工学部系でなくても入社できるか? その場合どんな役割があるか?」といった学生も多く、卒業してもクルマに携わりたいという学生が、昨年以上に増えている印象を受けているとのこと。
もちろん、入部したての1年生などは、まだ就活といった部分に関して具体的な部分が見えてない者も多いが、展示車に関して、いろいろと聞いている様子もあり、クルマへの熱量が高い学生が多いことが見受けられる風景であった。
フォーミュラジムカーナOBがこのブースにトヨタ自動車の社員として訪れる日もそう遠くないかもしれない。そういった長い目で見ても、注目のイベントといえるだろう。