メーカーじゃ作れない「攻めっぷり」がある! 純正パーツがあるのにあえてアフターを選んでしまうクルマのアイテム5つ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■メーカー純正品よりも便利だったり機能が優れていたりする社外品がある

■法律的にグレーなアイテムを自動車メーカーが積極的に用意することは難しい

■専門メーカーの商品はブランドイメージの効果も手伝って人気が高い

社外品のほうが便利なアイテムもある

 ひと昔前までは、メーカー純正のアクセサリーというと必要最低限のものだったり、デザインがちょっと控えめなものだったり、それでいて値段は高めで……と、あまり魅力を感じないこともあったものですね。でもいまでは、独自の哲学に基づいた開発を行い、デザインにも独自性を打ち出した魅力的な商品が増えていると感じます。「純正」と謳うからには耐久性などの保証対象にもなってくるわけですが、そうした高い品質を兼ね備えながら、欲しいと思える魅力を打ち出しているところはさすが。また、従来は用品でしか手に入らなかったものが、いつの間にか標準装備となっているくらい、クルマそのものも進化しています。

 でも、そんないまでも「これだけはやっぱりアフター用品を買っちゃう」というものもあります。今回は、純正でも用意はあるけどアフター用品を買いがちなものをピックアップしてみました。

 まずひとつめは、スマホホルダー。自動車メーカーとしては、率先して走行中にスマホを使うことを助長するような用品は作れないため、スマホを置くためのトレイや非接触充電は多くのメーカーで採用していますが、それだとスマホをナビ代わりにしたいときには不便ですよね。

 そのため、アフター用品で自分のクルマに合った取り付け場所や形状のスマホホルダーを買う人がほとんどだと思います。充電しながらホールドできるものや、角度がさまざまに変えられるものなど、多彩な機能の用品が揃っています。

 ただ、なかには自動車メーカーが本気で開発したスマホホルダーもあります。それが、トヨタ純正アクセサリーとして販売されている、「マルチディスプレイホルダー」。これは、「ユーザーからの要望があるのなら、メーカーとして責任を持って提供できる用品を作るべきだ」というトヨタ自動車の女性社員の発案でスタートし、全日本ラリー選手権での走行テストを繰り返し、30Gの衝突試験にも耐えうる強度と耐久性を実現した用品です。

 スマホだけでなくタブレットにも対応し、非接触充電のあり・なし、Bluetoothのあり・なしも選べるのでおすすめです。

 ふたつめは、万が一の備えとして必需品になりつつあるドライブレコーダー。新車を買うときに一緒につけてもらうのがいちばんラクではあるのですが、それだと前後カメラ付きで6万円前後と高額になるのがネック。また、高額なのに画質がイマイチだったり、停車中は稼働しないなど、性能的にもいまひとつのものがまだまだ多い印象です。

 その点、アフター用品なら予算も機能も豊富なラインアップのなかから選べるので、家の近所しか乗らないから安いのでもいいかな、こっちは遠出をするから高画質なものを、といった自由な選択が可能となっています。

 見た目を気にするならプロに取り付け作業をしてもらったほうがきれいに設置できますが、取付工賃がかかります。電源ソケットに挿すだけで使えるようなドラレコも多いので、簡単につけることもできるものもあるのが魅力です。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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