この記事をまとめると
■海辺をドライブしたあとなどはクルマに付着した砂・塩分を洗い流す必要がある
■海辺からの帰路の出発前には何よりも先にウインドウのクリーニングはしておきたい
■出先でのウインドウのクリーニングにはコンパクトに畳める折り畳みバケツ型洗浄機が便利
海辺をドライブしたら必ず洗車しないといけない?
クルマで海水浴に行ったり、海辺をドライブしたりとこの夏を楽しんだ人も多いはず。そこで注意したいのが、暑さとともに湿気の多い日本の海辺では、ベトついた塩分を含んだ砂がクルマのボディ、下まわりにべっとりと貼り付く。塩分が錆の原因になることは誰でも知っているはずで(冬の凍結防止剤も塩分だ)、だからこそ海水浴などで海辺に長時間駐車したあとやドライブしたあとは、速攻、クルマに付着した砂、塩分汚れを洗い流す必要がある。そう、「海水浴に行ったり海辺をドライブしたら必ず洗車しないといけない?」の答えは「YES!」だ。
が、その前にとても重要なことがある。それは帰路、海辺から出発する前にしておかなければならない作業についてだ。具体的にはウインドウのクリーニング。なぜそれが重要なのかといえば、海辺に長時間駐車するとウインドウにも視界を悪化させるベトついた砂汚れがべったりと付着しているからだ。
ここが意外に気づきにくいポイントなのだが、フロントウインドウやリヤウインドウに付着した塩分を含んだ砂汚れをそのままにして走り出すと、万一、雨が降ってきてワイパーを作動させた場合、ワイパーブレードがベトついた砂を引きずってクリアな視界を得られないだけでなく(かえって視界を悪化させることも)、砂がウインドウガラスとワイパーゴムをコンパウンドがけしたようにキズ付けてしまうことがあるからだ(ウインドウウォッシャー液を使ったとしても)。
ワイパーゴムの損傷もさることながら、ウインドウガラスにキズが付いて交換となると、いまの先進運転支援システムのカメラやセンサーが付いたウインドウガラス交換はかなりの高額になってしまうため、ここはとくに要注意なのである。
そこで、海辺に停めたクルマを出発させる前に、用意したペットボトルなどに入った水でウインドウに付着した砂汚れを洗い流し、さらにガラスクリーナーとタオルなどでウインドウをクリーニングしておきたい。最低でもワイパーの付いたフロントウインドウ、リヤウインドウだけは必ず行いたい。余裕があれば、サイドウインドウもクリーニングしておくといい。塩分を含んだ砂汚れが付いたままサイドウインドウを開閉すると、ドア内部に錆の原因となる塩分汚れを引き込んでしまうからである。