この記事をまとめると
■マツダCX-80の日本仕様が公開
■CX-8の後継モデルに該当する
■いまわかっている車両情報を解説
3種類の2列目シートを用意!
マツダの2列シートミドルラージSUV「CX-60」の3列ロングバージョンであり、2023年12月に生産を終了した「CX-8」の後継モデルとなる「CX-80」の日本仕様がついに公開された!
CX-80は、フロントエンジン縦置き・後輪駆動を基本とする「ラージ・アーキテクチャー」を、国内ではCX-60に続いて採用。北米を主眼としたワイドボディ2列シートの「CX-70」や、その3列ロングバージョン「CX-90」と同じく、マツダの新世代「ラージ商品群」に位置付けられる。
CX-80日本仕様の外観は、フロントマスクがCX-60と同じくグリルメッシュが縦フィンのものに統一され、その中に短い縦3本のアクセントが加わることで、CX-80の独自性がさりげなく表現されている。裏を返せばそれ以外、さらにいえばAピラー以外のフロントドア以前はCX-60と変わらない。
しかしリヤドア以降のボディ側面はほぼ別物だ。ホイールベースがCX-60より250mm長い3120mm、全長も250mm長い4990mmとされたうえ、全高は20mm高い1705mm(ルーフレールなし。ありの場合は1710mm)に。ルーフは後端に向かっての絞り込みが抑えられたため、リヤクォーターウインドウの面積も大きく取られたことで、2列目は見るからに広く、3列目も窮屈さを感じさせない造形となっているのがわかる。
では実際の、室内の広さはどうか。前身となるCX-8は全長×全幅×全高=4925×1845×1730mm、ホイールベース2930mmで、CX-80は全長×全幅×全高=4990×1890×1705(ルーフレールなし)mm、ホイールベース3120mm。CX-80のほうが全長は65mm、全幅は45mm、ホイールベースは190mm大きいものの、全高は20mm低い。
そしてCX-8は横置きエンジンのFF、CX-80は縦置きエンジンのFRを基本とする。しかもCX-80は直列6気筒ディーゼルターボ(+48Vマイルドハイブリッド)や、駆動用バッテリーをホイールベース間の床下に配置するPHEVも設定するため、パッケージ効率の面では不利だ。
しかしながら2列目は、CX-8のヘッドルームが988mm、ショルダールームが1373mmなのに対し、CX-80はヘッドルームが8mm広い996mm、ショルダールームは103mm広い1476mmとなっている。なおCX-60はヘッドルームが984mm、ショルダールームが1441mmなので、こちらと比べてもCX-80はそれぞれ12mm、35mm広いことになる。
しかもCX-80は、2人掛けキャプテンシートのセンターコンソール付きとなし、3人掛けベンチシートの3種類をグレード別に設定。掛け心地を最優先するならキャプテンシートのセンターコンソール付き、3列目へのウォークスルーしやすさを重視するならキャプテンシートのセンターコンソールなし、7人乗れる必要があるならばベンチシートと、使い方に応じて2列目シートを選ぶことが可能だ。