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車道の真ん中まで出て手を上げる……は危険だし絶対やめて! 元タクシードライバーが伝える「正しいタクシーの呼び止め方」とは

車道の真ん中まで出て手を上げる……は危険だし絶対やめて! 元タクシードライバーが伝える「正しいタクシーの呼び止め方」とは

この記事をまとめると

■タクシーを呼び止めようとして道路に出てくる行為は非常に危険だ

■タクシーに乗りたいときはタクシードライバーの視界に入りやすい場所で呼び止めるべし

■タクシードライバーが停車したくない場所として交差点やバス停や駐車車両の横などがあげられる

タクシードライバーには停車したくない場所がある

 タクシーを呼び止めるとき、道路に飛び出したり、道の真んなかまで出て止めようとしたりする人を見かけることがあります。このような行動は非常に危険です。では、どのようにしてタクシーを呼び止めるのがよいのでしょうか。今回は、タクシードライバーの経験をもつ筆者が、タクシードライバー目線も含めて、タクシーの停め方について解説します。

よく見るあの光景はかなり危険

 タクシーを呼び止める際、車線の中央付近まで出て呼び止める人を見かけることがありますが、じつはこのような行為は危険です。

 道路なのに中央まで出てタクシー待ちをしている人は、駐車車両がいるなどの理由により、タクシーに見つけてもらえないかもしれないと考え、車線の中央付近まで出ていると推測しますが、進路を変えて駐車車両の先に入りたいクルマの運転者もいるため、事故に遭う危険性が高くなります。

 では、どのような方法でタクシーを呼び止めるのがよいのでしょうか。タクシードライバーの経験・視点も踏まえて解説します。

タクシーの呼び止め方

 タクシーを呼び止めるときは、次の方法で呼び止めましょう。

1)タクシードライバーの「視界」に入りやすい場所

 流しのタクシーを呼び止めるときは、タクシードライバーの視界に入りやすい場所で待ちましょう。たとえば、駐車車両の手前(発進時のことを考えると駐車車両から5m以上手前で待つとよい)、ガードレールや歩道の柵の切れ目などです。

 タクシードライバーは、道路側を見ている人やクルマが走ってくる側を向いている人を見逃さないよう運転しています。そのため、歩道上で道路側またはクルマが向かってくる側を向いて手を上げていれば、流しのタクシーを止められる可能性は高いです。

2)タクシー乗り場

 タクシー乗り場はタクシーに乗る人が並ぶ場所です。そのため、タクシーに確実に乗ることができます。ただし、混雑時間帯(帰宅ラッシュ時や休日など)は、待つ可能性が高いです。

3)配車アプリ

 近年普及しているタクシーアプリであれば、確実にタクシーに乗ることができます。配車をすると追加料金(手配料など)がかかりますが、時間が限られているときに確実にタクシーに乗りたいのであれば、配車アプリを利用するとよいでしょう。

じつは避けたい停車場所

 タクシー利用者からすると便利な場所ですが、タクシードライバーからすると停車を避けたい場所があります。

 それは、交差点、バス停、駐車車両の横などです。これらの場所は、いずれも交通違反となるため、じつは停車したくないと考えている乗務員もいます。また、ほかの車両や歩行者・自転車などの妨害になる可能性の高い場所も、停車を避けたいと考えている場所です。

 しかし、乗客の要望に沿うために停める乗務員が多いのが実情です。

タクシー利用者のゆとりも必要

 タクシーへの乗り降りは、利用者の都合がいい場所で行いたいというのがタクシードライバーの本音です。しかし、交通違反になったり迷惑行為になったりするために、本当は停めたくないという気もちもどこかにあります。

 このバランスを取るためには、少し離れた場所にタクシーを停められても、交通ルールや迷惑防止のためであることを理解する利用者の心のゆとりが必要だといえるでしょう。

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