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バスの「減便」「路線廃止」は賃金の低さに端を発する運転士不足だけが原因じゃない! 利用客の行動も大きな原因になっていた (1/2ページ)

バスの「減便」「路線廃止」は賃金の低さに端を発する運転士不足だけが原因じゃない! 利用客の行動も大きな原因になっていた

この記事をまとめると

■路線バスの運転士は働き手不足が目立っている

■バス運転士は大型二種免許が必須なので敷居が高いと言われている

■賃金や待遇ではなく「カスハラ」が運転士不足の原因だ

運転士が増えない根本的な理由とは

 2024年問題が顕在化してから、路線バスの減便や路線廃止がそれまでより相次いでいるのは報道でもご承知のとおり。各バス事業者では給与面(賃金アップ)など待遇改善を進め、なんとかして働き手を増やそうとしているが、なかなか運転士が増えないのが実状。

 タクシー運転士に限っていえば、ここのところ続いた円安や働き手不足、後継者不足などで中小企業の廃業や倒産が相次いだほか、女性運転士が増えるなど、運転士の多様化も進み、いまでは供給過剰とまではいわなくても、稼働台数がかなり戻ってきている。一方で、バス運転士は単に二種免許だけではなく、「大型二種免許」を取得する必要もあり、タクシー運転士より敷居を高めているようにも見える。バス運転士の世界でも女性が目立ってきているが、タクシーほど女性運転士が集まらないことも働き手不足をより深刻にさせているようにも見える。

 また、バス運転士ではかなり固定給の割合が多くなるが(基本給+残業代など諸手当ということ)、タクシーでは基本給はかなり低く、歩合給(売り上げに対する)の部分が厚いので、働き方次第で稼ぎも大きく変わるところに魅力を感じてタクシー運転士になることも多いようだ。

 いずれにしろ、給与面も含めて、待遇が仕事の内容や責任に対してよくないことで、働き手が集まらないといった報道も相次いでいるのだが、「じつは見方を変えれば、利用者自らが減便や路線廃止を招いているといっても過言ではないのです」とは事情通。

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