ルールを守るためなのに行き着く先がグレーゾーン! 休憩が定められたタクシードライバーは休む場所で一苦労していた (2/2ページ)

時間配分が難しい!

隔日勤務をしていた乗務員のリアルな声

 隔日勤務をしていた筆者は、休憩場所探しと休憩時間配分に悩まされました。

 場所については、先輩乗務員やほかのタクシー会社の乗務員が人気休憩スポットを早々に埋めていたので都合がいい場所で休憩できず、そのほかの場所を探しまわり、細々と休憩していました。

「適当な場所で休んでしまえばよいのでは?」と思われる方もいるかも知れませんが、交通違反にならず、ほかの交通や近隣の方々の迷惑にならない場所を探すのは意外にも難しいものです。筆者の場合、幸いにも営業区域内に自宅があったので、やむを得ず自宅の駐車場で休憩したこともあります。

 また、休憩場所を見つけられても、どの程度休憩するのが自分の働くスタイルに合うのかわからないという悩みもありました。

 休憩時間の配分は乗務員に任せられているため、一般的な会社員と同じようにどこかのタイミングで1時間の休憩をして残りの2時間を分散させる人もいれば、30分ほどの休憩を何度か取るというスタイルの人もいます。

 筆者もさまざまな休憩時間配分を試してみましたが、お昼ごろ(といっても午後ですが)に1時間、夜の時間帯になる前に1時間、残り1時間を細かく(10〜15分)分けるというスタイルに落ち着きました。

 休憩時間の配分については、それぞれの乗務員で異なるため、タクシーの乗務員になる方は、先輩乗務員の意見も取り入れつつ、自分に合う休憩時間配分を見つけることが大切です。

休憩中のタクシー乗務員は安全のために休んでいる

 街なかのタクシーを見ていると、駐車場に堂々とタクシーを停めて仮眠しているのを見かけることがあるかと思います。このような休憩中の乗務員を見かけたら、そっとしておいてあげてください。

 乗務員も人間です。休憩せずに運転し続けることはできません。休んでるところを起こしてまで運転させると事故の危険性を高めてしまう可能性もあります。そのため、休憩中のタクシーを見かけたときは、そのままにしておいてあげてください。


齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

愛車
A4 35 TDI
趣味
ドライブ・洗車・音楽鑑賞・楽器演奏
好きな有名人
BLUE MAN

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