バスの運転席をガン見できる助手席最前列の「オタシート」! インドネシアのそれはマニアが狂喜するレベルだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■GIIAS2024に中国SAGブランドのBEVバスが展示されていた

■SAGのBEVバスの「オタシート」は運転席に向かって座る究極のオタシートになっていた

■インドネシアではできるだけ客席を多く確保するために究極のオタシートが考え出されたようだ

インドネシアはバスオタにとっては天国かもしれない

 毎年インドネシアの首都ジャカルタ近郊で開催されるのがGIIAS(ガイキンド・インドネシア国際オートショー/2024年は7月18日から28日の会期で開催された)。GIIAS2024では、中国系完成車メーカーなど、出展社が多くなったこともあり、会場横の駐車場の一部を使い、仮設展示コーナーが設けられた。その仮設展示コーナーに、インドネシアでのエネルギー大手となる「インディカ・エナジー」の子会社である「カリスタ・ヌサ・アルマダ」の「KALISTA」ブランドが広いスペースを確保して商用BEV(バッテリー電気自動車)を展示していた。

 また、展示場ではバス車両が目立っていたのだが、そのなかでひときわ異彩を放つデザインを採用していたのが、中国SAGブランドのBEVバス「オールスター・エレクトリック・コンパクト・バス(以下オールスターバス)」であった。

 日本各地で見かける運転席を持たないフレンチブランドの自動運転バスを大きくしたようなそのスタイルは、かなり個性的なものであった。

 外観を見ていると、事情通が「車内に入るともっと面白いよ」というので入ってみた。すると、「運転席を見てごらん」といわれたので視線を移すと、運転席の真横に客席(通称オタシート)が用意されていた。しかも、前方に向けて座席があるのではなく、運転席に向かって座るようにレイアウトされているのである。しかも、それが2席用意されていた。まさに究極の「オタシート」がそこにあった。

 オタシートは日本の最新の路線バスでは諸般の事情で設置されないケースが目立っている。扉のある側の最前列席(オタシート)は、いわゆる「バスオタク(愛好家)」にとっては、間近で運転席及び運転士さんの運転風景をガン見できるプラチナシートのようなもの。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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