一時代を築き上げた不朽の名作も若者には新鮮!? 昭和オヤジが憧れた「ホイール」5選

この記事をまとめると

■旧車にはかつて流行した小径の定番ホイールがよく似合う

■いまでも新品で手に入れられる旧車に似合う定番ホイールを紹介

■いずれのホイールもいまどきの大径ホイールにはない個性的なデザインが魅力

やっぱり旧車ならホイールも当時デザインが定番でしょ!

 ドレスアップにはいろいろな流儀があるが、旧車にはいまどきの大径ホイールではなく、かつて流行った小径の定番ホイールがよく似合うと思う。そのなかで、いまでも新品が入手できるホイールをいくつかピックアップしてみよう。

■ワタナベ・エイトスポーク

 一本目は不朽の定番ホイール、RSワタナベのエイトスポーク。マンガのイニシャルDで活躍した藤原豆腐店のAE86もワタナベのエイトスポークを履いていたので、比較的若いファンにも知られているホイール。

 フォーミュラカーのコンストラクターだったレーシングサービスワタナベが、強度と軽量化を追求した本格的な機能重視の軽合金ホイールとして開発。1968年に世に送り出した超ロングセラーモデルだ。

 1ピースの鋳造で、アルミ製とより軽量なマグネシウム製の2タイプがあった。8本スポークの代名詞ともいえるデザインで、どんなクルマにもよくマッチする。

 とくにハコスカ、S30Z、サニートラックなどの日産車に好まれたが、サバンナやシビック、レビン、トレノなど、昭和のクルマならどれにでも似合う普遍性がある。

■ハヤシ・ストリート

 二本目はこれまたいまでも人気のハヤシ・ストリート。

 ハヤシレーシングは、1970年代にジュニアフォーミュラのFJ360、FL500、FJ1300のシャシーなどを製造していたレーシング コンストラクターで、もともとFJ用に製作したアルミホールのストリート版が「ハヤシ・ストリート」であり、それが大ヒットした。

 エッジを利かせた8本スポークのレーシングホイールで、ハコスカ、ケンメリ、S30Z、510ブルーバードといった日産系から、シビック、TE27レビン、TE37、セリカLB、さらにはハイエースまで、スポーツカーはもちろんのことミニバンやマツダ・ロードスターなどにもよく似合う。

 余談だが、ハヤシレーシングを立ち上げた林 将一と童夢の創業者である林みのるはいとこ同士。林みのるが輸入したパーツを参考にして製品化したのが、ハヤシ ストリートだといわれている。

■ロンシャンXR-4

 三本目はロンシャンXR-4(LONGCHAMP・XR4)。1970年代・1980年代に大ヒットした6本スポークの傑作。

 ほかのクラシックホイールと違い、4ドアセダンのユーザーにも愛され、セドリック、グロリア、スカイライン(ジャパン)、910ブルーバード、クラウン、GX61系(マークIIやクレスタ)などに装着される例が多かった。

 オリジナルはスピードスターの製品だったが、2005年にタナベがスピードスターを吸収。その後、コーリン・プロジェクトから、LONGCHAMP XR4の復刻版が販売され、ディープリムで男らしい力強さが好まれた。

 また、スピードスターといえば「1円玉ホイール」ことマークIも歴史に残る一本。スピードスターは1ピースが主流だった時代に、3ピース構造を売りにしてディッシュのマークI、4本スポークのマークII、8本スポークのマークIIIとバリエーションを広げて一時代を築いた。

■ワーク エクイップ01

 最後は、ワークのエクイップ01。

 これは十文字をモチーフにしたデザインで、レビン・トレノやハコスカ、フェアレディZなどの足元を飾り、ロングセラーになった。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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