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座れりゃどれも一緒……じゃない! クルマのシートをわざわざ「高価なバケット」に交換する「多大なるメリット」とは (2/2ページ)

座れりゃどれも一緒……じゃない! クルマのシートをわざわざ「高価なバケット」に交換する「多大なるメリット」とは

この記事をまとめると

■一般的な乗用車のシートは万人にフィットするように作られている

■アフターパーツとして「フルバケットシート」と「セミバケットシート」が存在する

■バケットシートはホールド性の高さがズバ抜けており腰痛対策にもオススメだ

シートを交換すると何がいい?

 シートをなぜ交換するのか。

 それは、それぞれのシートには適した使い方と目的があるから。その目的のために、ユーザーは交換という手段を選ぶ。オーソドックスな純正シートは小柄な女性から大柄な男性、そのどちらにも当てはまらない人まで、万人にフィットするように作られている。つまり、誰しもが乗れるようになっている。裏を返せば誰にもジャストフィットしないといえるかもしれない。それが純正シートに求められるスペックだ。

 純正シートはそのような仕立てなので、シートを社外品に交換することにより、自分のカラダや目的にマッチしたものにすることができる。そんなアフターパーツのシートとして広く知られているのが、バケットシートと呼ばれるタイプ。

 特徴は、カラダを包み込むような形状となっている点で、左右の高いサポートがカラダを包むことで、コーナリング時にカラダを支えることができ、サーキット走行やレース、峠道などで強い横Gが発生したときにカラダがGに負けて傾いてしまうことを防ぐことができる。

 そのバケットシートは大きくわけて2種類。それがセミバケットシートとフルバケットシートと呼ばれるものだ。

 セミバケットシートは、純正シートのようなリクライニング機構を備えていて普段使いしやすいのと同時に、下半身を支えるサポートと上半身を支えるサポートが大きくなっている点が特徴だ。

 もうひとつのフルバケットシートは一切のリクライニング機構を排除したモデルのこと。FRPやカーボンなどでベース(シェル)を作り、そこにスポンジやクッションを載せただけといった構造だ。そのなかにカラダを入れることで全身がサポートされて強いホールド感を得ることができる。

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