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タイヤが水に浮いて「アクセルもハンドルもブレーキも」全部反応しない! 恐怖のハイドロプレーニング現象が起きたら「何も操作しない」が唯一の正解だった (2/2ページ)

タイヤが水に浮いて「アクセルもハンドルもブレーキも」全部反応しない! 恐怖のハイドロプレーニング現象が起きたら「何も操作しない」が唯一の正解だった

この記事をまとめると

■ハイドロプレーニング現象という単語を教習所で聞くことが多い

■タイヤと路面の間に水の膜ができてタイヤが浮いてしまう状態をハイドロプレーニング現象と呼ぶ

■発生したらブレーキやステアリングを操作せずに収まるのを大人しく待つのが正しい

「ハイドロプレーニング現象」とは

 ほとんどのドライバーは、自動車学校や教習所で「ハイドロプレーニング現象」という言葉を学んだはずだが、どうしてハイドロプレーニング現象が起きてしまうのかを把握しているだろうか。

 あらためて整理すると、ハイドロプレーニング現象(アクアプレーニング現象ともいう)は、タイヤと路面の間に水の膜ができてしまう状態をいう。非常に薄い水膜だが、物理的にタイヤは路面とまったく接地しておらず、まるで水の上に浮いているようになっている。

 つまり、ハンドルやブレーキ操作をしてもクルマの挙動は変わらない。クルマが制御不能になってしまうのがハイドロプレーニング現象の恐ろしいところだ。

 ハイドロプレーニング現象が起きてしまうシチュエーションはさまざまだが、前述したように水膜が原因であるから、基本的に路面が濡れていない限りは起きない。そして、タイヤのトレッド面に備わっている溝は基本的に水を排出するためにあるといえる。

 つまり、十分にタイヤの溝が残っており、なおかつタイヤが想定している速度域であれば、よほど水浸しの道路でもないかぎり、ハイドロプレーニング現象が起きることは考えづらい。

 逆にいえば、タイヤの溝が減って浅くなっている状態で、高速で走っているとハイドロプレーニング現象は起きやすいといえる。とくに、高速道路でハイドロプレーニング現象に気を付けるようなイメージをもっているドライバーも多いだろうが、タイヤ溝(深さ)と速度という条件によってタイヤの排水能力を超えてしまいやすいのだから、高速走行になるほどリスクが高まるのも当然だ。

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