いま「コンパクトSUV」が大盛り上がり! 迷える喜びと選ぶ難しさのある国産5台を徹底比較 (2/2ページ)

コンパクトSUVは使い勝手の良さが自慢

 続いて、同じく一部改良によって細かな部分が進化した、コンパクトSUVの人気モデルであるトヨタ・ヤリスクロス。1.5リッターのガソリンモデルとハイブリッドモデルがあり、ハイブリッドは燃費のよさも魅力です。前席にはアームレストにもなる立派なセンターコンソールが装備され、上級グレードになるとステアリングヒーターやシートヒーター、電動パーキングブレーキなど豪華装備が用意されています。小まわり性能も高く、狭い市街地を走るならいちばんオススメ。

 ただ、後席スペースは、今回紹介する車種のなかでは1番タイトで、足もとも頭上もやや圧迫感があるのであまり後席に人を乗せることがないシーンでの使用がおすすめ。ラゲッジはグレードによって後席が6:4分割か4:2:4分割のアレンジになるので、積みたい荷物によって選ぶ方がベターです。趣味の多いシングル世代や、カップルで乗る人たちにおすすめです。

 最後はオールレザーの豪華なインテリアや小型のエンジンを発電専用に搭載して100%電気で走るe-POWER搭載がポイントとなる日産キックス。ヤリスクロスと同様、快適装備が盛りだくさんで、前席も後席もバランスよく十分な居住性が確保されています。FFと4WDがあり、ラゲッジは4WDだと少し容量が小さめになりますが、FFならWR-V並みの大容量を実現しているので、荷物が多いファミリーでも大丈夫です。

 ネックなのは、価格がちょっと高めの設定となること。e-POWERは走行モードがいろいろと選べて、アクセルペダルのみで加速と減速がコントロールできるeペダルのモードもあるので、慣れればペダルの踏み替えが少なく快適なドライブができますが、「そういうのあんまり必要ないな……」という人にとっては宝のもち腐れになってしまうので、コスパを考えるならWR-Vのほうがいいでしょう。洗練された上質なインテリアと、モーターによる新次元の走りに価値を見出せる人におすすめです。

 ということで、さまざまなタイプが豊富な旬の国産コンパクトSUVたち。じっくり選んで、自分にピッタリのモデルを選びましょう。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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