この記事をまとめると
■高速道路の電光掲示板には文字情報以外にもさまざまな情報が含まれている
■右下に表示される赤い三角は渋滞が伸びていることを示している
■文字の色では混雑度合いがわかるよう工夫されている
小さな表示でも大きな意味あり
高速道路を使ったドライブを予定しているときに、いちばん心配なのは「渋滞するのかどうか」「渋滞するならどれくらい時間がかかるのか」といったことではないでしょうか?
アプリなどでリアルタイムに交通状況をチェックすることができるようになっていますが、運転しながらのスマホ操作やナビ操作は御法度だし、なかなか状況がつかめずに予期せぬ大渋滞にハマってしまうなど、困惑することも多くなっています。
そんなときに頼りになるのは、高速道路に定期的に提示されている「道路表示板」による情報です。ドライバーからは通称で「電光掲示板」、「渋滞表示板」などとも呼ばれています。ここに表示される情報更新はすべて、道路管制センター(交通管制室および施設制御室)にて24時間体制で行われており、たとえばNEXCO西日本では関西(吹田)、中国(広島)、四国(高松)、九州(太宰府)の4カ所に設置されています。
情報は、道路巡回車両や高速道路に設置された情報収集機器、利用者からの通報などによって収集され、道路情報板の位置や発生している事象の優先度を考慮したうえで、表示される仕組みとなっています。
とくに気になる渋滞情報については、実際に渋滞が発生している区間を表示して「15km」などの距離数を示す方法と、前方の各ICまでの所要時間を表示する方法がメイン。このときに覚えておきたいのは、赤い三角マークがあるかないかをチェックすることです。
じつは、この赤い三角マークは、渋滞が増加傾向にある場合に表示されるもので、たとえば東名高速の場合には「横浜町田ー秦野中井 事故渋滞12km」と表示されていても、その横に赤い三角マークがある場合には、この先もっと渋滞が増える傾向にあります、という合図になるのです。逆に、渋滞が縮小傾向にある場合には何も表示されないので、それ以上渋滞がひどくなることはなさそうだ、と判断できますね。