この記事をまとめると
■全国の大学の自動車部を対象としたフォーミュラジムカーナは2023年から始まった
■第3ラウンドが広島県のTSタカタサーキットにて開幕した
■TSタカタサーキットに全国から10校が集結し上位校は決勝戦に進出できる
灼熱の第3ラウンド開幕!
昨年よりスタートした各大学の自動車部で競われる新たなモータスポーツカテゴリー「フォーミュラジムカーナ」。全国3箇所で行われる地区予選の第3ラウンドが、広島県のTSタカタサーキットで10~11日の日程で開催されている。10日は、学生たちによる練習走行などが行われた。
今回のフォーミュラジムカーナのポイント
イコールコンディションでの学生ジムカーナ大会としてスタートしたフォーミュラジムカーナ。昨年と同じく、トヨタ・ヴィッツGRMNを使ったワンメイクで開催されており、各大学からエントリーする3名のドライバーの合計タイムで順位が決定される。ちなみに今年からはノートオーラニスモによる女子クラスが新たに新設された。こちらは個人戦となるので、各ドライバーの個人のタイムで順位が決定されるが、大会運営側が決めた規定タイムに近い順で順位が付けられるという仕組みだ。
各ラウンドで提供されるタイヤはワンメイクとなるが、メーカーが異なる。今回はヨコハマタイヤからの提供となっていて、ヴィッツGRMNはアドバンAD09、ノートオーラニスモはアドバンスポーツV105となっている。また、組み合わせるホイールは、今シーズンはシーズンを通してポテンザSW010だ。
今回の広島ラウンドでは下記の10校がエントリーした。
大阪公立大学(初出場)
鹿児島大学(初出場)
上智大学(初出場)
兵庫県立大学(初出場)
福岡大学(初出場)
山口大学(初出場)
大分大学
横浜国立大学
九州大学
広島大学
また、真夏の8月ということもあり、暑さ対策を念入りにするようにアナウンスがされた。現地ではかき氷の配布もあり、夏らしいイベントにもなっていた。
練習走行では各チームで研究をして戦略を練る
練習日となる10日は開会式の後、各協賛会社からの挨拶や注意事項が説明され、車両の抽選が行われた。車両抽選が行われた後に、各大学はテントピットへとマシンを運び、今回提供されたタイヤへの変更や、指定ステッカーの装着などの車両メンテナンスを行った。
その後、昼食時は懇談会を実施。各企業の担当者とカジュアルな雰囲気でクルマ談義に花を咲かせている光景が各所で見られた。途中に席替えタイムもあり、多くの学生がさまざまな企業とコミュニケーションを取っていた。そんな光景は、走行してない間も各ブースでよく見られた。
昼食のあとは慣熟歩行。ジムカーナ競技の基本であるが、コースは当日発表となるため、この慣熟歩行がコースを覚えるためはもちろん、タイムを短縮するためにもとても重要な時間だ。その後は練習走行となり、学生たちは積極的に練習走行を重ねていた。
ピット上から動画を撮影して自チームはもちろん、他大学の走りを研究するチームもあり、さまざまなアプローチで明日の本戦に向けて戦略を練っている様子であった。
明日実施される本戦で上位に入賞すれば9月21(土)〜22日(日)に、滋賀県の奥伊吹モーターパークで開催される決勝戦に参戦する権利を得ることができる。現在のところ、決勝に進めるのは全国から9校となる予定だ。この広島ラウンドが最後の予選会で、最終的にどの大学が全国大会に集結するのか、注目の1日となるだろう。
明日の本戦の様子もWEB CARTOPでリポート予定なので、注目してほしい。