F1チャンピオンはやっぱり普通じゃない! 天才のデビュー時を見ると怪物っぷりがまるわかり!! (2/2ページ)

若くしてF1の歴史を塗り替えるほどの活躍ぶり

●セバスチャン・ベッテル

 2010年、2011年、2012年、2013年の4タイムチャンピオンのベッテル。

 F1では2006年にBMWザウバーのサードドライバーになり、第14戦トルコGPの金曜フリー走行で初走行。ここでなんとトップタイムをマークして一躍注目を集める。

 翌2007年の第7戦アメリカGPから正式にF1デビューを果たし8位入賞。19歳349日での入賞は、当時のF1史上最年少入賞記録だった。

 同年、第11戦ハンガリーGPからトロ・ロッソのレギュラードライバーに昇格し、第15戦、大雨の日本GP(富士スピードウェイ)では、ベッテル自身&チームとして初めてQ3進出! 決勝でも3周ではあるがラップリーダーに立ち、最年少ラップリーダー記録も更新した。

 次の第16戦中国GPでも、戦闘力に劣るトロ・ロッソ STR2で力走し、チームにとって、そしてベッテルにとっても最高位となる4位を獲得している。

●フェルナンド・アロンソ

 現役ではF1の最年長ドライバーのフェルナンド・アロンソ(43歳)。

 2005年と2006年のワールドチャンピオンで、F1デビューは2001年。

 契約したチームは弱小チームのミナルディ。開幕戦時のアロンソは、19歳217日で当時史上3番目に若いドライバーとして、F1にデビューした。

 それまで最後尾グリッドが定位置だったミナルディのマシンを駆りつつも、アロンソはときおり中段争いに加わり、第12戦ドイツGPでは10位でフィニッシュしている。

 2002年はルノーのテストドライバーとなり、2003年にルノーのレギュラードライバーになると、第2戦マレーシアGPで、当時の史上最年少(21歳236日)のポールポジションを記録。決勝でも3位に入り、当時の史上最年少表彰台記録(21歳237日)を得ている。初優勝も2003年第13戦ハンガリーGPで、これも当時の史上最年少優勝記録(22歳26日)だった。

●キミ・ライコネン

 最後はキミ・ライコネン。

 1999年と2000年に、フォーミュラ・ルノーで23戦に参戦して13勝。しかし、たったこれだけのフォーミュラ経験で、ペーター・ザウバーにスカウトされ、翌2001年にザウバーからF1デビュー。

 あまりに経験が浅いため、FIAは当初ライコネンに、4戦限定のスーパーライセンス(仮ライセンス)を発給。そんな心配をよそに、ライコネンは開幕戦、オーストラリアGPで早くも6位に入賞し、実力を証明。スーパーライセンスも無事正式なものとなった。

 第6戦オーストリアGP、第8戦カナダGPでも連続して4位入賞。この年は、ドライバーズランキング10位で締めくくっている。

 ワールドチャンピオンになった2007年はマクラーレンからフェラーリに移籍した年。最終戦ブラジルGPは、ランキング3位で迎えたが、大逆転でチャンピオンを獲得。

 現時点では、フェラーリでチャンピオンになった最後のドライバーとなっている。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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