この記事をまとめると
■最近はネットオークションやフリマサイトでクルマを買うことができる
■気軽に購入できるが故に書類や金銭面でのトラブルも多い
■個人売買でクルマを購入する際にはトラブルに対処できるスキルも必要だ
クルマの個人売買には要注意!
ネットオークションやフリマサイトに加え、SNSなどでも車両の個人売買をすることができる現代。なかには普段なかなかお目にかかることができないレア車や、相場よりも安い価格で売られている車両など、魅力的なものも少なくない。
ただ、販売店を通さずに車両を購入するというのはメリットもある一方でデメリットも少なくない。今回はそんな個人売買時の注意点をピックアップしてみたい。
●支払いがない・車両が届かない
個人売買で1番多く、ダメージの大きなトラブルが支払いと車両の受け渡しについてだろう。購入の意思を示されたのに支払いがなされないとか、支払いをしたのに車両を受け渡されないというものだ。
これについては、車両と車両代金の受け渡しをその場で同時に行い、決して先に車両を渡したり、代金を先に入金しないようにすることで防ぐことができるだろう。
●名義変更がなされない
これは売却時に発生するトラブルだが、代金を受け取って車両を受け渡したあと、名義変更がキチンとなされないというケースだ。
このままでは自動車税の請求が旧オーナーに来てしまうし、万が一事故や違反などのトラブルが発生した場合は、車検証の名義人に責任が発生するリスクもある。
この場合、軽自動車であればナンバーと車検証があれば名義変更ができるため、先に名義変更をしたのちに車両を引き取りに来てもらうことで防ぐことができ、普通車であれば一度抹消した上で引き渡すという方法もとれるが、車検残があることがメリットとなる場合はなかなか難しいというのが実際のところだ。
●車両にトラブルが発生した
実際に車両が届いてみたら写真には写っていなかったキズがあったとか、エアコンが動かなかった、盛大にオイル漏れがしていたなど、車両にトラブルが発生しているというケースも意外に多いケースだ。
これを避けるためには現車確認をするということが必須条件で、見ないで購入するというのはリスクしかないことを頭に入れておきたい。
また、手もとに来たときは正常だったものの、乗り出してすぐにトラブルが発生したというケースでは、販売者が隠して売っていたのか、たまたまタイミングが悪く壊れてしまったのかの判断がつきづらいため、売主に責任を負わせるのは難しいことが多いことも肝に銘じておこう。
このように、個人売買にはメリットがある一方でリスクがあることは理解しておきたいところ。そもそもこのようなリスクを負わないために中古車販売店が存在しているワケなので、ある程度知識があり、トラブルが発生しても対処できる人でなければ、個人売買はしないほうがいいかもしれない。