この記事をまとめると
■飛び石による被害は交通事故のひとつとされており警察に届け出るのが正しい対応だ
■飛び石による被害は物損事故という扱いになるために保険で直すことができる
■保険での修理の場合には事故を証明する必要があるためにやはり警察へ届け出るのが得策だ
飛び石による被害もれっきとした交通事故だった
楽しくドライブしていたら突然「バチッ」という音とともに、フロントガラスにキズやヒビが入った……という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。今回は、飛び石による被害を受けたときに警察への通報が必要なのか、保険で飛び石被害を受けたガラスを直すことができるのか解説します。
飛び石による被害も交通事故のひとつ!
クルマを運転しているときに受ける飛び石は、仕方ないものとして諦めたり、泣き寝入りしたりする人が多いのではないでしょうか。しかし、じつは飛び石も交通事故のひとつです。そのため、飛び石被害を受けたときは、警察に通報し、飛び石被害を受けたことを届け出る必要があります。
また、飛び石被害を受けたガラスを保険で直そうとしたときは、事故であることを証明する必要があります。この証明のためにも、飛び石被害を受けたときは警察に通報しましょう。
フロントガラスにヒビ! 保険で直せる?
飛び石による被害の状況はさまざまです。小さいキズで済んでしまうこともあれば、クモの巣状にヒビが入ってしまうこともあります。
これらの飛び石被害をそのままにしておくと、ヒビが拡大してしまったり、被害状況によっては車検に通らなかったりすることがあるため、飛び石の被害は放置するのではなく、早めに直したほうがよいでしょう。
ガラスの修理または交換をする場合、多額の費用がかかることがあります。そのため、保険で飛び石を受けたガラスを直そうと考える人もいるのではないでしょうか。
飛び石によるクルマの被害は、物損事故という扱いになるため、保険で直すことができます。ただし、保険の契約内容によっては補償されないこともあるため、現在契約している保険の補償内容を見直し、よくある被害も補償される契約内容になっているか確認しておくことをおすすめします。
飛び石の被害を受けないためにできること
飛び石は、気をつけていても受けてしまう被害のひとつです。そのため、飛び石の被害を確実に防ぐ方法はないといえるでしょう。
ただ、飛び石による被害を受けにくくする方法はあります。すぐに実践できる対策は、車間距離を長めにとることです。
車間距離を長めにとっておけば、飛び石を受けにくくすることができるだけでなく、緊急時にゆとりをもって回避や停止することができたり、煽っていると勘違されにくくなったりします。
また、大型車の後ろに着かないのも飛び石対策として有効といわれますが、大型車の後ろにつかなければならない状況もあるのが実際の交通社会です。大型車の後ろにつかなければならないときも、車間距離を長めにとっておくことが飛び石対策になります。
加えて、大型車の後ろについたときに車間距離を長めにとっておけば、標識や標示、信号機などの見落とし防止にもつながるため、交通違反を未然に防ぐこともできます。
飛び石ごときで……と思わずに適切な対処を
飛び石ごときで警察に通報・届出するのは面倒と感じる方も多いでしょう。しかし、保険で修理や部品交換をすることになった場合、事故であることを証明する必要があります。そのため、「たかが飛び石で通報なんて大げさな……」といわず、飛び石の被害を受けたときは、警察への通報と保険会社への連絡をしておきましょう。